【問題】 The change which these years have brought about is too remarkable to be passed over without being noticed, too weighty in its lesson not to be laid to heart.(京都大学)
【答案】
近年引き起こされる変化は、とても珍しいので、気が付きもしないで無視される。だから、その授業ではさほど重要ではない。
じゃないですか?
ちょっと意訳になってるかもしれません(汗)
とりあえず、ぼくはwithoutはwithout doingで「~もしないで」と訳しました
最後のlay to heart は前にある lessonの“中心にある”ということで、重要であると訳しました
合ってますか?
【正解】
「結果」
近年生じた変化はとても目覚ましく、気づかずに見逃すことはあり得ないし、その教訓という点でとても重大で心に残ってしまうのである。
「程度」
近年生じた変化は気づかずに見逃すにはあまりにも目覚ましいもので、心に残らないにしてはあまりにもその教訓は重大なのである。
長尾君!いや、風林火山君。果敢にも類題に挑戦した君の気概に感服しました。without doingを「~しないで」と訳出したのは流石です。1つ残念だったのは、共通関係が見抜けなかったところです。明らかに並列だと分かる場合、等位接続詞andで結ぶのは面倒だから、代わりにコンマ(,)でつないでしまうことが良くあります。ですから、この問題文は元はこうでした。
The change which these years have brought about is too remarkable to be passed over without being noticed, and too weighty in its lesson not to be laid to heart.
そして、and、but、orがあれば直後に注目して、同じ機能語を直前に探すのでしたね!そこでこれらが浮かび上がります。
The change which these years have brought about is too remarkable to be passed over without being noticed, and too weighty in its lesson not to be laid to heart.
これをよく見ると、主語を共通としたx(a+b)の関係が浮かび上がります。こんな具合です。
too remarkable to be passed over without being noticed
The change is and
too weighty in its lesson not to be laid to heart
風林火山君の答案に出てくる「だから」に当たる英語はありません。そしてchangeを「珍しい」と訳出していますが「珍しい変化」はあまり一般的ではありません。普通は「目覚ましい変化」です。そして何より、この第59構文のポイントになっている「程度」と「結果」で訳出するという作業を忘れてしまってますよ!正解はこうなります。
■近年生じた変化はとても目覚ましくて、(その結果)気づかずに無視されることはないし、[その変化は]教訓という点でとても重大なので(その結果)心に残ってしまう。
■近年生じた変化は目覚ましい(何するには)気づかずに見逃すには、そして[その変化は]教訓という点でとても重大だ(何するには)心に残らないにしては
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3 Comments
これは「結果」と「程度」と両方訳ができるんですか!!
答えは一つしか無いと思ってました(汗)
同じ英語を「結果」と「程度」で訳し分けるのは、英語ではなく日本語の問題なのです。つまり、欧米人がこの英文を「結果」と「程度」で考えているわけではないと言うことです。ですから、気軽に「結果」と「程度」で訳し分けて遊んでください。そのうち慣れてきますよ。
ちょろっとした補足(気づいてるだろうけど・・・)
too C to V構文のみならず、so ~ that …構文でも結果と程度がありますね。
The book is so difficult that I give up reading it.
結果:その本は難しすぎるため、私は読むのを断念した。
程度:その本は、私が読むのを断念するほどに難しい。
長文読解でのこれらの構文に大切なのは、
・両方の訳し分けができること
ではなく(先生の言うとおり、訳し分けは遊びです。)、
・「その本が難しいこと」と「私が諦めたこと」に関連性があるということを読み取れること
です。
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