■そのドキュメンタリは多くの賞を受賞するくらい出来が良かった。
The documentary was so good that it received a number of awards.
It was so good a documentary that it received a number of awards.
「親切シリーズ」のところでやったsoとsuchを思い出してください。両方とも「そのくらい」の意味でしたね。違いはsoは副詞だから形容詞と、suchは形容詞だから名詞と仲が良いところでした。だからsoとsuchで同じ内容を2つに書き分けていました。こんな具合です。
◇そのドキュメンタリは多くの賞を受賞するくらい出来が良かった。
The documentary was so good that it received a number of awards.
It was such a good documentary that it received a number of awards.
suchの後ろにもgoodがあるのだけど、a ~ documentaryで名詞の固まりだからsuchの後ろには名詞が来ていると考えます。でも、第59構文のsoの後ろには、形容詞も名詞も来てます。こんな感じです。
・she was so kind=彼女はそれくらい親切だった
・she was so kind a girl =彼女はそれくらい親切な娘だった
これはどうしてかというと、普通はsuch+a kind girlとなるわけで、so+a kind girlの足し算は本当は成り立たないのだけれど、soの後ろに形容詞が来れば良いのだから、a kind girlのkindを前に出してきてsoと合体させて無理矢理「so+a kind girl=so kind a girl」の等式を成り立たせたわけです。あ、これはとても堅い表現なので、本当は「親切な女の子」なんかには使いません。
・The documentary was so good=そのドキュメンタリーはそのくらい良かった
・It was so good a documentary=それはそのくらい良いドキュメンタリーだった
こうして「so+形容詞+冠詞+名詞」の形が出来上がりました。あ、それから「comment」を利用して試しに関連問題を載せました。参考ししてください。
それでは、類題を解いてみましょう。
トムは正直な少年だから、ウソなどつけない。
Tom is too ( )( ) boy to tell a lie.
→Tom is too honest a boy to tell a lie.
She was ( ) student that all the teachers admired her.【②】
①so bright・・・・・②so bright a
③too bright・・・・④too bright a
■彼女はとても頭の良い子だったので、教師は皆彼女に感心した。
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7 Comments
トムは正直な少年だから、ウソなどつけない。(関西外語大)
Tom is too ( )( ) boy to tell a lie.
【解説】
soと同じでtooも副詞だから、直後には形容詞 honest は来るけれど名詞の固まり an honest boy はそのままでは来れない。だからhonestを前に出してやってtooと合体させてやり、余ったa boyはその後ろに続けてやる。
【正解】
Tom is too (honest)(a)(boy) to tell a lie.
こんばんは。
本日は質問があってやってきました。
amaze,astobish,surpriseは能動態として使う場合と受動態として使う場合で文の形が違ってくるものなのでしょうか?
例)surpriseのとき
能動態の時:surorise O
受動態の時:be surprised at
のようなことです。
お願いします。
<質問>
amaze,astobish,surpriseは能動態として使う場合と受動態として使う場合で文の形が違ってくるものなのでしょうか?
例)surpriseのとき
能動態の時:surprise O
受動態の時:be surprised at
のようなことです。お願いします。
<回答>
ここでも書いたのですが、農耕民族である日本人にとって、周りの自然はコントロールするものではなくて、勝手にそうなるものだとと発想します。一方、何でもコントロールしないと気が済まない狩猟民族である欧米人は、人は自然をコントロールし、自然は人によってコントロールされると発想します。だから日本語は勝手にそう「なる」、英語は意図的にそう「する・させる」です。普通、人には意志があり、モノにはありませんから「人はする・モノは人によってされる」のですが、英語では一部の動詞が「モノは人にそうさせる・人はモノによってそうさせられる」と発想するのがあります。サアイ君が例に挙げたsurpriseがそれです。だからこうなります。
■彼女の言動は僕を驚かせた。
Her behavior surprised me.
■僕は彼女の言動に驚かされた。
I was surprised at her behavior.
日本語では「モノが人にそうさせる」の発想がありません。だから「人は勝手にそうなる」、つまり勝手に「驚く」わけです。
◇僕は彼女の言動に驚いた。
このさせる系の他動詞の特徴は「人is~ed」「モノis~ing」に成ることです。さっき言ったように、こんな感じです。
■僕は彼女の言動に驚いた。
I was surprised at her behavior.
■彼女の言動は驚くべきモノだった。
Her behavior was surprising.
普通は「人はそうする・モノはひとによってそうされる」ですから、全くの逆になっているのが分かりますね。もちろん人が人を驚かせることがありますから、この公式は100%成り立つわけではありません。でも型として頭に置いておく価値はあります。させる系の他動詞については、PDF教材の「これだけ英文法」第3講の「3-8させる系の他動詞」で詳しく説明しています。そこも読んでおいてくださいね!
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質問です。
so,as,too,howの後ろにa+形容詞+名詞が来るときに、so nice a boy等が来るのは知っていますが、aの付かない形容詞+名詞をso,as,too,howの後ろに付けることは可能でしょうか?
e.g. They are so nice boys that I trust them.
nice boysは全体で名詞なので、such nice boysが正しいことは分かるのですが、「soの後ろに形容詞が来れば良いのだから」という薮下先生の説明からは、soでも良いような気もします。
ご回答お待ちしております。
このルールはあくまでも「a+形容詞+名詞」の形容詞をsoが飾る場合の構文に対してです。ですから、複数形になるとこのルールはもう成り立ちません。だからThey are so nice boys that I trust them.は間違ってます。The boys are so nice that I trust them.にしないといけませんね。「soの後ろに形容詞が来れば良い」というのは、あくまでも「a+形容詞+名詞」でのことです。
ありがとうございます!分かりました!
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