■君は崖から落ちた車とその所有者を見ましたか?(先行詞が人とモノ)
Did you see the car and its owner that had fallen off the cliff?
今回は「関係代名詞thatを好んで用いる場合」の最終回で、thatじゃないと困る場合を特集します。例文の先行詞はthe car and its ownerです。先行詞が人ならwho、モノならwhichなのですが、先行詞が人とモノとなるとwhowhich?!と言うわけには行きません。だからthatを使います。
■常識がある人なら誰があんなことをするだろうか!(先行詞が疑問詞)
Who that has common sense will do such a thing?
「誰があんなことをするというねん!?」は疑問文の形をしていますが、「誰もあんなことはしない!」という強い否定を表しています。こういう疑問文を修辞疑問文とか反語的疑問文などと言います。この呼び名は別に覚える必要はありませんよ!先行詞が疑問詞Whoに成っています。「誰?」と人を尋ねているわけですから、関係代名詞はwhoですね。でもそうなると、こんな変な英語になります。火傷しそうに熱いスープを冷ましているわけじゃないのですから、これは変ですね。だから仕方なくthatというわけです。
◇常識がある人なら誰があんなことをするだろうか!
Who who has common sense will do such a thing?
では、まとめておきます。関係代名詞thatを用いるのは「①先行詞が1つに特定されたり、狭い範囲内に限定されたり、際立たせることで目立ったりした場合」か「②thatじゃないと困る場合」です。①の場合の様に、thatが持つ限定性から関係代名詞thatは「非限定用法(非制限用法)」では使いません。また、「前置詞+関係代名詞」にも使わないことも覚えておいてください。
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