今回は、関係詞が省略される場合を考えてみましょう。
■僕には何を考えているのかよく分からない友人がいる。
I have a friend whom it is difficult to know well.
■僕は昨日図書館から借りてきた本を読んでいる。
I am reading a book which I borrowed from the library yesterday.
この例文のwhomやwhichは省略できます。なぜかというと、その直後にS+Vの形が現れるので、文がそこで区切れることが明らかだからです。関係代名詞とは、そこから直前の飾りが始まるよと言う記号でしたね。つまり、関係代名詞は言いたい文と飾りの文との区切り目を示してくれるわけです。でも、関係代名詞がなくても、その区切り目がハッキリ分かるのなら、関係代名詞は必要ない、つまり省略することができることになります。さて、次の様な場合も関係代名詞が省略できます。でも、今までのとはちょっと違います。
■あなたに電話がかかってます。
There is someone who wants you on the phone.
■だれもがそれができるわけではない。
It isn’t everybody who can do that.
関係代名詞の直後にS+Vはありません。それなら、言いたい文と飾りの文との区切り目がハッキリしないのではないかというとそうではありません。There isやIt isがなければば、関係代名詞が省略されている方が文の形がハッキリします。こんな具合です。
・There is someone who wants you on the phone.
・It is not everyone who cannot do that.
もともと、There isやIt isは、文のリズムを整えるのが主な役目で、なくても意味が通じます。ですから、省略の代表選手ですね。ここから分かる省略のルールは、「なくても分かるから省略する」ということです。
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