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ピカチュウ君からの質問

<質問>
「与えるwith」の意味がチコっと分からないので教えて下さい。
<回答>
了解です。次の例文を見てください。
■校長は卒業生に卒業証書を授与した。
The principal presented the students with certificates.
■その川はこの町に水を供給してくれている。
The river furnishes this town with water.
■高山氏は僕らの学校に多額のお金を寄付してくれた。
Mr. Takayama endowed our school with a large sum of Money.
どれも「与える系」の動詞でgiveの仲間です。直後の並び方は「与える+誰に+with 何を」になってますね。与えることは、人と物とを一緒にするわけです。「誰に+with 何を」をよく見ると「人 with 物」になってます!だから、このwithを「与えるwith」と呼んでいます。次の例文を見てください。
■蜂は僕らにハチミツを与えてくれる。
Bees provide us [with] honey.
■牛は僕らに牛乳を与えてくれる。
Cows supply us [with] milk.
withが[ ]に入っているのは、あってもなくても良いからです。つまり、withは省略できるわけですね。じゃあ、giveやofferの語順はというと「give+誰に+何を」ですから、withは全く不要です。
■彼はいい仕事を僕に紹介してくれた。
He gave me with a good job.
■彼は良い仕事を紹介してあげると僕に言った。
He offered me with a good job
giveは「あげる」、offerは「あげようかと提案して言う」です。つまり、giveは実際に物が相手の手に渡りますが、offerはあげようかと言うだけで、実際に物が相手の手に入ったのかどうかは分かりません。それは置いておいて、ほらね!withなんかないでしょ!
実は、昔は「与える系」の動詞は全部「与える+誰に+with何を」でした。ところが、歴史の流れとともに、だんだん「与えるwith」を使わなくなってきた。provideやsupplyの用法で、米国ではwithは完全になくなってしまってます。だからwithが消滅する途上にあるといえるでしょう。giveやofferの用法では、withの影も形も見受けられません。完全にwithが消滅してしまったわけです。いずれはpresent、furnish、endowの用法からもwithが消えてしまうでしょうね!

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