■彼以外全員がそこにいた。
All but he were there.
これは第51構文で覚えてもらった例文です。butの直後に主格のheが来ると、You and Iのandと同じで、接続詞と考えます。ところが、こうなるとどうでしょう?!
■彼以外全員がそこにいた。
All but him were there.
butの直後に目的格のhimが来ると、with meのwithと同じで、前置詞と考えます。でも、これって変だよね!意味は全く同じなのに、後ろに来る語の形によってbutが接続詞になったり前置詞になったりするわけですから!同じコトがthanでも起こります。
■彼は僕よりも背が高い。
He is taller than I.
=He is taller than me.
Iがmeになるのは「赤信号みんなで渡れば怖くない」と同じで、それが間違った使い方でも、皆が使っていればいつか正しい使い方になるというものです。このような言葉の変化に伴って、butの品詞分類が複雑化するわけですから、もうこれは瀕死の状況です。
科学の世界では、例えばニュートン力学がミクロの世界を説明できないと分かると、それを超える量子力学が提唱されて古い理論の綻びを補ってきました。でも言葉の世界では全く逆で、新しい言葉の変化を古い英文法の枠の中にはめ込もうとするのですから上手く行かない。もともとラテン文法を真似てできあがったのが英文法なわけで、ラテン語を説明する枠組みを使って英語を説明しようとているのですから、初めから上手く行くはずがありません。これを言語学者が趣味でやっているのなら良いのですが、学校英文法を複雑にしてしまい僕らを混乱させるのであれば百害あって一利なしですよね。
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4 Comments
おひさしぶりどす。久々に見にきたら超進化を遂げていたので、無理にコメントする内容を探して投稿w
さて私は誰でしょう。高2・高3でお世話になりました。おかげさまで、大学では今年からゼミで、(高校時代からだいたいきめてましたが)統語論・生成文法を研究していくこととなりました。
話変わりまして、thanがprepositionかconjunctionかについてですが面白い話を
Mike loves Becky than ( ).
に対して、Iもmeも入りますね。しかし、こちらはどちらもconjunctinですね。
しかし、これをprepositionと曲解したネイティブが使用に使用を重ね、
He is the only one whom I am faster than.
という文章を作って、どうだ、文末を飾れるのはconjunctionじゃなくてprepositionだぜ、と言い始めたのがことのきっかけと何かで見ました。
この文章、informalとはいえ、非文とは言い切れないらしいです。
っとまぁ今回はとってもどうでもいい話ですが、これからは毎日見に来て、隙あらば先生を質問攻めにしてみたいと思います(迷惑w)。それが後輩のためになれば・・・。(後付け)
こんなことする奴、一人しかいないですね。
先輩!どうか薮研の質問者への応答を手伝ってくれませんか?
いいんですか!?
それちらっと思ったんですが、ここまでやれるってことは先生の楽しみでもあるんだろうし、邪魔するのも無粋かな、と思ったんですが。
ちなみにもう明かしちゃいますが、諸戸です。
本当にやっていいのでしょうか?
諸戸先輩!もし君がカワイイ後輩たちからの質問に答えてくれるのであれば、大歓迎ですよ!本業の翻訳の方は、長引く経済不況のお陰で仕事量が激減してますから、報酬はちょっと支払ってあげられませんが勘弁してください。今度飲みにでも行きましょう!ところで、後輩たちの質問に答えてもらうためには「サイト管理」の権限を先輩に与える必要があります。投稿時に書いてくれたメールアドレスは正しいですか?こちらにログインの為のパスワードを送ります。セキュリティーの関係で、ちょっと時間がかかるかもしれませんが少し待っていてください。
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