■にわか雨に遭うといけないので僕は友人に傘を貸してやった。
I lent my friend an umbrella lest he should be caught in a shower without one.
I lent my friend an umbrella in case he should be caught in a shower without one.
I lent my friend an umbrella for fear he should be caught in a shower without one.
今回は「~するといけないので」をやります。第39構文は「~しないように」だったので、notが入った否定文でしたね。でも、今回は「~するといけないので」なので肯定文です。ポイントは「いけないので」をどう表現するかです。
◇彼が傘なしでにわか雨に遭う可能性が少なくなるように、僕は友人に傘を貸してあげた。
I lent my friend an umbrella lest he should be caught in a shower without one.
lestは接続詞です。ですから後ろには完全な文が来ます。lestはless(差し引いて)やlessen(減らす)と親戚言葉なので大の仲良しです。だから「lest A」で「それによってAする可能性を少なくするように」が原義です。そこから「Aしないように」の訳語が生まれました。
◇彼が傘なしでにわか雨に遭うという場合を考えて、僕は彼に傘を貸してあげた。
I lent my friend an umbrella in case that he should be caught in a shower without one.
in caseの後ろに完全な文が来ているからと言って、in caseが接続詞なわけありませんよね!だって、どう見ても「前置詞+名詞」です。inは「状況のin」。ある状況や場合の中にあると言いたいわけです。どんな「場合」なのかを説明しているのが「同格のthat」。訳語は「A that B」で「BというA」ですから、「傘なしでにわか雨に遭うという場合」です。このthatは省略されていますね。ですから「~するといけないので」は完全な意訳ですね。
◇彼が傘なしでにわか雨に遭うという不安のために、僕は彼に傘を貸してあげた。
I lent my friend an umbrella for fear that he should be caught in a shower without one.
これもin caseと同じ「前置詞+名詞」。forは「理由・原因のfor」だからfor fearで「恐怖のために」、「不安が原因で」。
どんな「不安」なのかを説明しているのが、やっぱり「同格のthat」です。「傘なしでにわか雨に遭うという恐怖」となり、同様にこのthatも省略されます。これも「~するといけないので」の訳語とはほど遠いですね。さて、3つの例文に登場したshouldですが、これは仮定法で使う「妄想時間のshould」です。だって、まだ起こっていないことを頭の中で想像、妄想しているのが「~するといけないので」でしょ!じゃあ、他のwould、could、mightでも良いのかというとそうではありません。昔は色んな助動詞が使えたみたいですが(原形というのもありました)、今ではshouldが一般的です。仮定法はまた別のところで説明します。最後に、覚えなきゃならない例文がもう1つあります。
■にわか雨に遭うといけないので僕は友人に傘を貸してやった。
I lent my friend an umbrella so that he wouldn’t be caught in a shower without one.
これは第39構文のところでやった「~しないように」のso that+文です。「彼が傘なしでにわか雨に遭わないように」が原義です。さあ、これで目的構文は終わりです。ここまでブリブリ頑張りました!次回はブリブリ不定詞構文です。
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2 Comments
shouldの意味を調べてみましたところ、
http://ejje.weblio.jp/content/should
「~するといけないので」は、このページの7のbの意味だと思うのですが、《★【用法】 should を用いない場合が多い》と書いてあります。
用いない場合、どのように表現すればいいのでしょうか?
ホームページを見てみましたが、ピカチュウ君の言うとおり、7のbの意味ですshouldを用いないというのは、shouldが省略できるということです。
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