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構文036 「~するために」のto、in order to、so as to(目的構文1)

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一番上の例文は、中学以来おなじみの副詞用法の不定詞「何するために?のto」です。あ、石黒君。不定詞の副詞用法を4つ、もうスラスラと言えるようになりましたね!また、授業中に4つ言ってもらいますので、ちゃんと復習をしておいてください。え?もう一度まとめてくれって?分かりました!
□あなたに会うために僕はここに来た。「何するために?のto」
I came here to see you.
□あなたに会えてうれしい。「なぜ?どうして?のto」
I am happy to see you.
□この本は一日で読んでしまうのが難しい。「なにするのが?のto」
This book is difficult to read in a day.
□彼女は80歳まで生きた(彼女は生きて、その結果80歳になった)。「その結果?のto」
She lived to be eighty.
さて、残りの2つも覚えてしまえば良いのですが、単語の勉強にもなるので、ここでちょっと解説しておきましょう。「order」は「いつでも使えるようにちゃんと整理・調整されていること」が原義の名詞です。そこからモノならば「順序正しく、整然としていて、調子が良いこと」、人なら「健康であること」となるわけです。次の英文を見てください。
■これをやるのに、全てのものがいつでも使える状態にあります。
Everything is in order to do this.
ほら!in order toの形が出てきましたね!toはさっきやった一番上の「何するために?のto」です。ここからin order to~は「~するためにいつでも準備ができている」が原義だとわかります。それを「~するために」の意味に使っている。だから、in order toの方が「何するために?のto」よりも目的意識がハッキリしていて、それが強調されているわけです。そこで、あえて2つを訳し分けるとこうなります。
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じゃあ、最後のso as toはどうでしょうか。実はこれは比較のas(so)~asなのです。as=soの説明はここを見てください。そして、次の2つを比べてみてください。あ、このtoは「ことシリーズのto」です。
■彼は私ほど馬鹿ではない。
He is not so stupid as I.
■彼はそんなことをするほど馬鹿ではない。
He is not so stupid as to do such a thing.
この英文はそれぞれ「私が馬鹿なのと比べると、彼はそれほど馬鹿ではない」、「そんなことをするのと比べると、彼はそれほど馬鹿ではない」が原義です。なぜなら、最初のso(as)は「同じくらい」の意味の副詞、2つ目のasは「比べると」の意味の接続詞だからです。ほら!so as toの形が出てきましたね!じゃあ、次の英文を見てください。
■彼は皆を喜ばせようと(喜ばせるために)取りはからってくれた。
He so arranged matters as to please everyone.
これを比較の意味が際立つように原義に忠実に訳すと、「皆を喜ばせることと比べると、彼はそのように状況を整えてくれた」となります。これはチャールズ・ディケンズ(Charles Dickens 1812-1870)が書いた古い英語で今は使いませんがね。でも、ほら!「~しようと」「~するため」の意味がas toの中に入っているでしょ!だから、もともとはas to~に「~するために」の意味があったのです!だけど、比較の文なのだからこのso as toがいつも一緒なので、だんだんso as toをセットで使うようになったのだと考えられます。さあ、単語の勉強は終わりです。3つとも「~するために」だと分かったら、例文がちゃんと書けるように練習してください!しかし、休みに入って時間ができると、話が長くなっていけませんね!以後、気をつけます。

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