<質問>
ここの内容とは全く関係ないのですが、センターまたは、名古屋大学・神戸大学・北海道大学・大阪大学レベルで出題される、長文問題の効率的な解き方を教えてください。
センター過去問では、教えていただいたマーカー抽出法で解いたのですが、7割ほどしか取れませんでした。
<回答>
moumoon君は初投稿ですね。moumoon君は「長文問題」という括りで、センター試験や国立大学2次試験を全部一緒にしていますが、これはとても乱暴な分類です。
センター試験の英語は資格試験ですから、色んな出題形式で受験生の英語の力を総合的に判断します。最近では、センター試験を利用する大学が増えたので、必然的に出題レベルが低下します。なぜなら、平均点を前年度と同じくらいに保たないと不公平感が出てくるからです。だから今年度のセンター試験には、ゴジラが出てきたり、ミスチルが出てきたりしました。こんな低レベルの試験では点差がつかないというので、慶応は来年度からセンター試験の利用を取りやめるそうです。
センター試験問6の長文はとても平易な内容一致問題です。moumoon君が勉強したマーカー抽出法は、このセンター試験の内容一致問題を解くための解法です。でも、万能ではありません。全ての設問からマーカーを抽出できるとは限らないからです。だから、マーカー抽出法には色んな裏技があります。例えば、設問2のマーカーが抽出できないならば、それは飛ばして、次の設問3のマーカーを抽出します。すると、飛ばした設問2の判断根拠文は設問1と3のマーカーの間に必ず存在します。ね、知らなかったでしょ!
一方、国立大学の2次試験の長文は、そのほとんどが下線部の和訳、内容説明問題、そして英作文です。ですから、内容一致問題の解法であるマーカー抽出法は役に立ちません。薮研の「内容説明問題の解法」と「内容説明問題解説」、そして「英文和訳道場」は、この国立大学2次試験対策なわけです。英作文対策は丸山先生に聞いてみてください。彼の英作文対策プリントはすごいですよ。センターの過去問をマーカー抽出法で解いてみて、7割しか得点できなかったとのこと。moumoon君、すごいね!マーカー抽出法の裏技を勉強せずに7割も解けたのですから、それは大したモノですよ。
校舎4階にある「進路指導部」に行ってごらんなさい。赤本がたくさん置いてあります。どの国立大学でも良いですから、英語の「傾向と対策」というところを読んでみると良いでしょう。さっき薮下は、国立大2次の英語は下線部訳、内容説明、英作が出ると言いましたね。でも、これは平均的な出題傾向であって、国立大学が皆そうだとは限りません。例えば、京都大学は長文2題の下線部訳6問、英作文2問を2時間で解かせます。150点満点で下線部訳が100点、英作文が50点です。当然、英作文の比重が大きいので、英作が苦手だと京都大学は合格できません。
moumoon君の言うような、センター試験にも、名古屋大学にも、神戸大学にも役に立つ長文問題の解法はないということが分かりましたか?
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