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構文029 「Aなのだが、しかしB」のdespite(譲歩構文3)

まだ構文番号は029のままです。例文も同じです。ここではin spite of、despiteを考えます。
■彼は有名なのだが、しかしとても謙虚である。
Though [= Although] he is famous, he is very modest.
While he is famous, he is very modest.
For all that he is famous, he is very modest.
In spite of his fame, he is very modest.
Despite his fame, he is very modest.
For [With] all his fame, he is very modest.
despiteは、「de=下」+「spite=spect=見る」から出来上がっている単語で、「下に見る」-「見下す」-「軽蔑する」の意味を表します。despiteに当たる日本語は「~をよそに」という表現です。「よそに」は「他所」とか「余所に」と書いて、気持ちがここになく他所にあること、つまり「無視して」くらいの意味です。
■両親は心配していたのだが、その心配をよそに、彼は放蕩の限りを尽くした。
Despite his parents’ concern, he lived an extravagant life.
ほら、立派な逆接・譲歩になってるでしょ!in despite of Aの省略形としてdespite Aやin spite of Aが出来上がりました。ちなみにinは「状況のin」、A of Bで「BをAする」の目的格です。だから「Aを軽視した状態で」が原義です。2つ以上の語が集まって1つの前置詞として機能するものを「群前置詞」と言いました。この3つは全部前置詞です。
だから、直後には名詞が来てますね。

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