<完全逆転型>
倒置法の講義の3回目です。
③such~that、so~thatの倒置
□方法=完全逆転型
□目的=suchやso~の強調
□特徴=SoやSuchから始まる文
■月の光がとても明るかったので、懐中電灯は要らなかった。
So bright was the moonlight that we didn’t need a flashlight.
←The moonlight was so bright that we didn’t need a flashlight.
ここで注意して欲しいのは、that以下の語順は全く問題にしていないこと。つまり、倒置が起こっているのは文の前半だけだと言うことです。so brightを強調する為に文頭に出し、そこから文を始めて完全に逆転させています。さて、次のはどうでしょう。
■彼女の驚きはとても大きかったので、彼女はしゃべることができなかった。
Such was her surprise that she could not speak.
←Her surprise was such that she could not speak.
このsuchはso greatと同じ意味で使われています。だからHer surprise was so great that~と読み替えて考えてください。これも同様にsuchを強調する為に文頭に出し、そこから文を始めて完全に逆転させています。じゃあ、これはどうでしょう。
■国語とこれを話す国民との間の関係はとても密接なので、両者を切り離して考えることはほとんど不可能である。
So intimate is the relation between a language and the people who speak it that the two can scarcely be thought of apart.
←The relation between a language and the people who speak it is so intimate that the two can scarcely be thought of apart.
倒置する前の文の主語がものすごく長いのが分かりますか?頭デッカチのET型ですね!これはとても不安定な文なわけです。だからSo intimateから文を始めて完全に逆転させています。つまり、倒置の目的は「文を安定させるため」なのです。くどいようですが、この倒置ではthat以下は完全に無視されています!
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2 Comments
薮下様
ネットで英語の調べ物をしていた際に、こちらのサイトの存在を知りました。
幾つか定番の文法書は持っているのですが、英文のエッセイを毎日書いていくうちに、添削されてもその理由が分からず悶々としていたのですが、こちらの「ヤバイ英語構文」で多々解決できたことがあり助かりました。
こちらには正に「その構文がなぜそんな意味になるのか」が解説してあり、それら文法が生まれた背景がまじまじと思い浮かぶような説明があったので、すとんと腑に落ちたことが何度もありました。例えば倒置の「ET型」など。
今日で「ヤバイ英語構文」を全部読み終えたので、明日から最初に又戻って熟読し、イディオムなどをエッセイで使って習得していこうと思います。私が高校生の時の授業がどのようだったか全く覚えていませんが、薮下先生に教わる生徒さんは幸せですね。
重ね重ね有益な情報を発信していただき、ありがとうございます。
岡本
お役に立てれば幸いです。
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