<完全逆転型>
さて、倒置法の講義の第2回目です。
②副+V+S(その2)
□方法=完全逆転型
□目的=副詞の強調
□特徴=lieやstandなどの「存在を表す動詞」の文
■丘の上にとても小さな教会が建っていました。
At the top of the hill stood the tiny chapel.
←The tiny chapel stood at the top of the hill.
これも(その1)と全く同じ倒置で、文末副詞at the top of the hillを強調の為に文頭に出し、そこから文を始め、完全に逆転させた形。じゃあ、次の倒置はどうでしょうか?
■ドアの外側には大きな標識があり、「危険!近寄るな!」と書いてあった。
Just outside of the door was a large sign which said “Danger! Keep Out!”
←A large sign which said “Danger! Keep Out!” was just outside of the door.
これは「副詞を強調する為」ではなく「文を安定させる為」だって分かる?倒置前の文をよく見ると、主語がものすごく長いでしょ!だって、signにwhichから始まる飾りがついているんだから長いはずです。文の頭がデカい文を「ET型の文」と言います。いや、薮下が勝手にそう呼んでます。ETって、頭がでっかくて安定性が悪かったでしょ!重心が高いのでフラフラしてましたよね。逆に、お尻のデカい関取を考えてみてください。どっしりとして安定感がありますよね。英文も同じで、お尻のデカい文は安定してます。だから、倒置後の文を見ると、「a large sign which said “Danger! Keep Out!”」が文の一番後ろにあるでしょ!これが大きなお尻なわけです。
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4 Comments
Just outside of the door was a large sign which said “Danger! Keep Out!”
のJustはどういう意味で使われているのですか?
justは次の4つの意味を覚えておくと良いでしょう。
①ちょうど<時間>
I met her just two days ago.僕はちょうど2日前に彼女に会いました。
②すぐ<場所>
The library is just around the corner.図書館はすぐそこの角にあります。
その他にもこんなのがあります。
・just in front of A=Aのすぐ目の前に
・just below A=すぐ下に、真下に
・just above A=Aのすぐ上に、真上に
・just beside A=Aのすぐ横に、真横に
③まさに、まったく、実に<符合>
That’s just what I was going to say.まさに僕はそう言いたかったのだ。
④ほんの、ただの<矮小化>
He is just a big baby.あいつはただの大きな赤ん坊だ。
ここでは<場所>に使われているので「ドアのすぐ外側に」となります。
Just outside of the door was a large sign which said “Danger! Keep Out!”
この文の意味は、(「危険!近寄るな!」と書いてある 大きな標識が、ドアの外側にあった。)でokですか?
その通りです!Just outsideですから「ドアのすぐ外側に」とやってやると良いでしょう。
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