さあ、もうちょっとで否定構文が終わります。頑張っていきまっしょい!ここではnotが何を否定しているのかが重要です。notの位置やnotが否定するものによって意味が全く違ってきます。
■先生はあたしにイヤリングをするなと言った。
My teacher told me not to wear earrings.
■先生はあたしにイヤリングをするようにとは言わなかった。
My teacher did not tell me to wear earrings.
上の文はnotがto wear earringsを否定しています。つまりnotは語句を否定しているわけです。一方下は、notが助動詞didと一緒になって、文の中心動詞であるtellを否定しています。つまり、文を否定しているわけです。だから「イヤリングをするなと言った」と「イヤリングをするようには言わなかった」の違いがあります。あ、イヤリングはしないんだから結局は同じだろうと思ってませんか?じゃあ、次のはどうでしょう。
■君は相当頭が悪い。
You are not a little stupid.
■君は少しも頭が悪くなどない。
You are nota bit stupid.
上の文はnotがa littleを否定している語句否定です。つまり「少しじゃない」と言っている。日本語の「少なからず~だ」「相当~だ」に当たります。一方、下の文はnotが文の中心動詞areを否定しているので文否定です。副詞a bitを文末に動かせば分かりやすくなります。a bitはat allと同じでnotを強調しているわけです。
■彼は少しも頭が悪くなど無い。
You are not a bit stupid.
You are not at all stupid.
ほらね!意味が全然逆になってるでしょ。You are not a bit stupid.と言われて腹を立ててはいけません!!だって、相手は君のことをほめてくれてるんですからね。not a bitとnot a littleには十分に気をつけましょう!
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6 Comments
You are not a little stupid.
を文否定とみなしてもいいんですか?
あと、
You are not a bit stupid.
は語句否定とみなしてもいいんですか?
文否定と語句否定の区別の仕方を教えていただけるとうれしいです。
否定文というときに、大体「①平叙文の否定形」や「②否定語notやneverが用いられる場合」を指します。すると、語句否定にもnotが用いられているで、この定義によると否定文ってことになってしまいます。でも、この英文の内容から考えると「否定文」だとは言えないよね。だって、否定文は「否定の内容を表現する文」じゃないといけない。だから、語句否定は否定文には分類されません。
追加です。
You are not a little stupid. を
You are not stupid a little.
と書き換えることは可能ですか?
語否定では原則的に、否定したい語句の直前にnotを置きます。ですからYou are not stupid a little.にはなりません。
a little=a bit なのに、
語句否定か文否定かをどうやって見分けるんですか?
語否定になるのは、a littleやa fewの時だけです。ですから、語句によって区別できるのですよ。
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