freeには「①自由である」、「②暇である」、「③無料である」、「④~がない」の4つの意味があります。④は「嫌なことから自由である・解放されている」が原義です。だから「free from A」のAの所には「嫌なこと」「嫌な人」「心配事」「苦痛」などが来ます。従って「お金がない」とか「食べ物がない」などには使えません。
■新幹線は安全だ。
The Shinkansen is free from danger.
■僕のクラスには良い奴ばかりだ(厄介者がいない)。
Our class is free from troublemakers.
似たような表現で「free of A」というのがあります。このofは「関連のof」で、ほとんどaboutに近い。だから「Aに関して自由である」「Aに関して制約がない」が原義です。従ってAの所には「義務」「負担」「制限」などが来ます。
■2着買っても1着分のお支払い。1着はタダ!
Buy two and pay for just one – the other is free of charge.
■これらの商品は非課税です。
These goods are free of duty.
人の行動が制約される道路の「雪」や川の「氷」にもこのfree ofが使われます。
■道路には雪がなかった。
The road was free of snow.
■その川は夏は凍らない。
The river is free of ice only in summer.
じゃあ、「お金がない」ってどう言うのかというと、「人is short ofモノ」で「人にはモノが不足している」となります。
■僕らはちょっとお金が足りない。
We are a little short of money.
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2 Comments
free fromとfree ofは文意によっては書き換えが可能なのでしょうか?
「彼の母は子どもの世話をしない。」
His mother is free from taking care of her children.
His mother is free of taking care of her children.
とても良い質問ですね。A is free from Bを嫌なことや心配事からの解放、A is free of Bを制約や制限からの解放だと区別して説明しましたが、例えば「苦労」は嫌なことと捉えることも、「制約」だと捉えることも出来ますよね。
■彼の人生には苦労がない。
His life is free from.(○)
His life is free of care.(○)
アレン君が質問してくれた「子育て」も人によっては嫌なことだし、自分の生活を制限することだよね。だから次のように言うことができます。
■彼女は子育てから解放された。
She is free from taking care of her children.
She is free of taking care of her children.
ただ、アレン君が書いていた様に「彼女は子供の世話をしない」のではありません。あくまでも、嫌なことや制約からの解放なわけですね。もし、子育てを放棄していると言いたいのであれば、こうなります。
■彼女は子育てをしない。
She doesn’t take care of her children.
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