■彼は決して教師なんかではない。
He is anything but a teacher.
He is far from a teacher.
He is not at all a teacher.
He is not in the least a teacher.
このbutは「butの用法(構文013)」のところで説明した前置詞のbutです。だからanything but a teacherで「教師以外の何かである」=「決して教師ではない」の意味に成ります。far from a teacherは「教師からかけ離れている」=「決して教師ではない」。not at allは中学以来おなじみのやつですね。at allが否定語notを強調しています。もちろん、at allを文末に置いてもかまいません。in the leastも同じです。
■彼は決して教師なんかじゃない。
He is not a teacher at all.
He is not a teacher in the least.
このin the leastは、元々はin the least degreeでした。inは「状況・状態のin」、degreeは「程度・限度」の意味だから「最低限度さえも~ない状況で」くらいの意味。類似表現にはこんなのがある。
・in a degree=少しは
・in some degree=幾分は、多少は
・in no degree=少しも~ない
・
One Comment
<質問>
■彼は決して教師なんかではない。
He is not at all a teacher.
He is not in the least a teacher.
この2つの英文で、at allがnotを強調していることは分かるのですが、in the leastがnotを強調しているってどういうことですか?
<回答>
う~ん!確かに説明が不足していましたね。反省しています。じゃあ、次の2つの日本語を比べてください。
□かれは全く教師なんかじゃない。
□かれはちっとも教師なんかじゃない。
「全く」がat all、「ちっとも」がin the leastに当たります。日本語の「ちっとも」は副詞「ちと」を強調したものです。時代劇を見ていると「ちと、寒いのお~」なんて言ってますよね。現代日本語では「ちょっと」に当たります。まさにlittleです。
■今晩は、少し寒いね。
It’s a little bit cold tonight.
そのlittleの最上級がthe least、状況のinがそれに付いているだけです。だから日本語にすると「ちっとも~ない」とか「少しも~ない」の意味になります。
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