先ず、有名な例文から行きましょう。
■君は車を運転するとき、どんなに注意してもし過ぎることはない。
You cannot be too careful in driving a car.
You cannot be careful enough in driving a car.
inは「視点・観点のin」、「注意し過ぎる」んだから形容詞carefulを副詞のtooやenoughで飾ってやる。副詞tooとenoughの位置に注意してください。
・very careful(とても注意深い)
・too careful(注意深すぎる)
・careful enough(十分に注意深い)
だから「車を運転する点で、君は注意深すぎるということはあり得ない」「車を運転する点で、君は十分に注意深くなんてあり得ない」が原義です。じゃあ、次の例文はどうでしょうか。
■僕は君にどんなに感謝してもしきれない。
I cannot thank you too much.
I cannot thank you enough.
今度は「感謝し過ぎる」んだから動詞thankを副詞too muchやenoughで飾ってやる。動詞を飾る場合にはtoo muchにしなきゃダメ。そんなことは中学生でも知ってるね。だって、Thank you very much!だもんね。
・thank you very much(君にとても感謝している)
・thank you too much(君に感謝し過ぎている)
・thank you enough(君に十分感謝している)
まとめておくと、形容詞・副詞はtooとenough、動詞はtoo muchとenoughで飾れ!となる。だめ押しの例文をもう1つ。too muchやenoughを動詞の直後に置いてあるのはなぜかというと、もし文末に置くと「何を(目的語)」が長過ぎて「僕は強調できない」という単なる否定文だと間違えられる可能性があるから。曖昧性を排除するのは、とても大切だと言うことですね。
■自由貿易の重要性をいくら強調してもしすぎることはない。
I cannot emphasize too much the importance of free trade.
I cannot emphasize enough the importance of free trade.
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2 Comments
>very careful(とても注意深い)
>too good(注意深すぎる)
>good enough(十分に注意深い)
good ではなく careful ではないでしょうか?
茸取物語君、ご指摘ありがとう。訂正しておきました。
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