■僕の車は新車も同然だ。
My car is as good as new.
この英文は「僕の車は新品と比べると、同じくらい良い状態だ」が原義。goodはあくまで「良い」という意味なのだが、やがてas good asAが「A同然だ」で使われるようになり、悪い意味や比喩的な意味が生まれた。
■彼は死んだも同然だ。
He is as good as dead.
ここまではas good as Aの「A」は形容詞だったが、ここからは「A」が名詞。
■このドイツ車はきわめて良い。
The car made in Germany is as good as gold.
■彼はシロウト同然だ。
He is as good as an amateur.
■彼はいつも約束を守る。
He is always as good as his word.
「彼は彼の言葉同然だ」は、彼の言葉が彼そのものなわけだから「信頼できる」の意味。書き換えも覚えておくよ良い。
■一度口から出た彼の約束は、破られることはない。
His word once given was never broken.
■彼はシロウト以上ではない(実際にシロウトと同じだ)。
He is no better than an amateur.
He is practically the same as an amateur.
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5 Comments
どうして、「as good as gold」の訳が「きわめて良い」というふうになるんですか?
直訳すると、「金同然だ」となると思うんですど・・・
Z社長!goldを辞書で引きましたか?goldには「①金」だけではなくて「②素晴らしいもの・優れた良いもの・貴重なもの」の意味があるはずです。いいですか、先ず辞書を引きなさい。それから質問しなさいよ!
一応辞書で引いてみたんですけど、
①金、金貨②富③金色
としか書いてなかったんで・・・
使った辞書がダメなものだったのかもしれません。
今度から、気をつけるようにします。
同じ程度・その程度;not so much A as B と not so much as V と
~も同然だ;as good as~ の違いが分かりません。
前者は名詞と動詞
後者は名詞と形容詞に使える、ということですか?
ピカチュウ君!最近、ちゃんと続けて勉強をやってますね。夏休みを有意義に過ごすためにも、それに向けた助走期間である今の過ごし方がとても大切です。頑張ってくださいね。そして、ピカチュウ君のすごいのは、コロケーション(何と結びつくのか)を考えたところです。これはもう文法学者の領域ですよ!
さて、ピカチュウ君の質問に対する答えですが、not so much A as BのA、Bには「名詞」「形容詞」「副詞」が、not so much asの直後には「動詞」が、as good asの直後には「名詞」「形容詞」「動詞」が来ます。でも、何が来るかが大学入試で問題になったことはありません。安心してくださいね。では、1つずつ例を挙げておきますね。
◇僕は今、百円しかない。彼も僕と同じ程度のお金しか持っていない。
I have only 100 yen with me. He has as much money as I have.
muchの意味は「量が多い」ですが、as much asになると「同じくらい量が多い」ではなく、「同じ程度」の意味に成ります。もし彼も僕も同じくらいたくさんのお金があると言いたかったらこうします。
◇彼は僕と同じくらいたくさんのお金を持っている。
I have much money, and he has much money, too.
◇そのことで僕も悪いのだが、君も同じくらい悪い。
It is as much your fault as mine.
今度は目に見える「お金」を、目には見えない「責任」に代えてみました。君の責任も僕のと同じ程度だと言っているわけです。次に、これを否定文にしてみましょう。するとピカチュウ君が質問している構文の形に成ります。
■そのことで悪いのは君ではなくてむしろ僕の方だ。
It is not so much your fault as mine.
ほらね!やっと「not so much A as B」の形になったでしょ!notに引きずられてasがsoに変わっています。「僕の責任の程度に比べると君の責任の程度はそれほど大きくはない」が原義です。AやBに来るのは名詞ばかりではありません。
■彼の話は興味深いというよりもむしろ滑稽だった。
His story was not so much interesting as funny.
さっきは「僕の責任」と「君の責任」の大きさの程度を比較しましたが、今度は彼の話の「面白い」程度と「滑稽な」程度とを比較しています。
■彼女はキレイに踊ると言うよりもむしろ優雅に踊る。
She dances not so much beautifully as gracefully.
この例文では、彼女が「美しく」踊る程度と「優雅に」踊る程度を比べています。これで、AとBに来るのは「名詞」でも「形容詞」でも「副詞」でも良いと分かりましたね。
■彼は自分の名前さえ書くことができない。
He cannot so much as write his own name.
さて、ここでは「not so much A as B」のAもBも消えて無くなります。だから、何かと何かを比較しているわけではありません。そうじゃなくて助動詞canと結びついて「その程度のことさえできない」の意味の否定語になると考えてください。だから動詞と結びつきます。では、as good asと比べてみましょう。
■僕の車は新車も同然だ。
My car is as good as new.
■彼はシロウト同然だ。
He is as good as an amateur.
■この人たちは馬鹿な思いつきで学校を台無しにしたのも同然だ。
Those people as good as ruined the school with their foolish ideas.
最後の例文に注目してください。as good asの直後に動詞が来ていますね。「新品も同然だ」で形容詞が、「シロウトも同然だ」で名詞が、「台無しにしたのも同然だ」で動詞が来るのが分かります。ピカチュウ君!くれぐれも「何が来るのか」ではなくて「どうしてその様な意味に成るのか」が大切だということを忘れないでくださいね。
薮研の右側には「サイト内検索」の窓が開いています。例えば質問の「not so much as」を検索すると、「2つのas」がヒットします。これは第1構文を説明している「英文法基礎のキソ」の投稿です。この「サイト内検索」を上手に活用してみてくださいね。
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