ReadingDrill第22回(4)
前からReadingDrill第22回の解説をやってます。第22回からは慶應大の長文の特徴を勉強してます。今回は設問5の内容説明問題をやります。
Global migration today is the result of the increased inequalities between rich and poor, combined with environmental destruction across the global South. People are moving in response to economic circumstances. These circumstances are largely determined by trade patterns. Since 1945, free trade, long advertised as a solution to poverty, has brought great wealth to many. However, many more have been left behind. Today billions still live in conditions of severe poverty. Many are unemployed. Without the intervention of the United Nations, this pattern will continue, and things will get worse.
設問5 下線部These circumstancesとは具体的にどの様なことか。簡潔な日本語で説明しなさい。
theseは承前語句です。あ、承前語句についてはすでにここで勉強をしています。忘れた子は必ず復習をしておいてくださいね。下線部に承前語句が含まれている場合は、基本的にはその下線部の左側に具体的な内容が書かれています。つまり、左側ですでに説明が済んでいるので、「このような環境」と言うことができるわけです。
そして、circumstancesは直前文にも登場しています。つまりeconomic circustancesが2度目にthese circustancesになっているのが分かります。ならば、答えは「経済的な環境」でもいいような気がしますが、これは決して「具体的」ではありません。そこで注目するのが前にやったthat is to sayです。
著者は第1文の内容を別の表現を使って第2文で念押しのために繰り返しています。こんな具合です。
「第1文」
言い換えると(that is to say)
「第2文」
英語にするとこうなりましたね。
第1文=Global migration today is the result of the increased inequalities between rich and poor, combined with environmental destruction across the global South.
言い換えると(that is to say)
第2文=People are moving in response to economic circumstances.
ということは、第2文の「経済的な環境」とは、第1文の「増加する貧富の差と、南半球全体に及ぶ環境破壊」のことだと分かります。
ね!慶応の問題ってキレイでしょ!次回は設問6を考えましょう。
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