ReadingDrill第22回(3)
前からReadingDrill第22回の解説をやってます。第22回からは慶應大の長文の特徴を勉強してます。前回は設問1でThat is to sayを補いましたが、それは主張文を探すことと同じでした。つまり、別の言葉で2度繰り返されていることが主張だと言うことです。ですから、設問2は前回にやってしまったようなものです。
主張文にするのは第1文でも第2文でもかまいませんが、普通は段落冒頭文の第1文が主張文です。そして、その主語のGlobal migrationが第2文でもPeople are movingと形を変えて繰り返されているので、これがテーマだと分かります。
さて、今日は設問4の和訳をやりましょう。ここのポイントは前にもやったA is the result of BとA combined with Bの2つです。
Global migration today is the result of the increased inequalities between rich and poor, combined with environmental destruction across the global South.
of は from と同じで「分離」の意味ですから「of B」で「Bが原因で、Bから起こった」です。だから、ofの上に「←」の矢印を書き入れます。こうすると、「結果 ← 原因・理由」ということがパット見で分かります。あ、この様に一目で分かるような補助線を問題用紙に書き込んでゆくことはとても重要です。模試の問題用紙がキレイなままの子がいますが、ずいぶん損をしています。その上、模試や入試の会場では緊張感から、頭の働きは30%くらい鈍くなりますから、補助線やメモを活用するのが大切です。
すると、前半は簡単に和訳できます。頭から意味を取ると「世界規模の人口移動は結果だ」→(何から起こった結果?)→「増加する貧富の差」となります。問題は次のcombined with Aです。前にも使った例文をもう一度見てください。
⊿ホイップクリームと一緒になったスパゲティは、ひどい味だ。
Spaghetti combined with whipped cream tastes really terrible.
Spaghetti and whipped cream tastes really terrible.
combined withは等位接続詞andと機能は同じですから、これが何と何を結んでいるのかを明確にしておく必要があります。つまり、ここやそこでやった「and、but、orが出てきたら、直後に注目し、直前に同じ機能語を探せ!」を実行するわけです。
Global migration today is the result of the increased inequalities between rich and poor, and (=combined with) environmental destruction across the global South.
combined withの直後に注目すると、形容詞として働く「前置詞+名詞」が名詞を飾ってる構造が見て取れます。こんな具合です。
⊿南半球全体に及ぶ環境破壊
environmental destruction across the global South
これと同じ構造を探すと、すぐ前に見つかります。
⊿増加する貧富の差
the increased inequalities between rich and poor
これで、and(=combined with)が結んでいるのはこの2つだと分かります。だから和訳するときには、A is the result of Bの「B」を「増加する貧富の差と南半球全体に及ぶ環境破壊(の2つ)が原因で」と訳出しなくてはなりません。こんな具合です。
「増加する貧富の差と、南半球全体に及ぶ環境破壊が原因で(その結果として)世界規模の人口の移動が起こっている」
次回は設問5をやりましょう。
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2 Comments
薮下先生こんばんわ
質問なのですが、1度解いた長文問題をもう1度解く必要はあるのでしょうか?
また、センターの過去問はもうやり始めたほうがいいのでしょうか?
ブログのトップ記事に返信を書きました。遅くなってゴメンね。
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