薮下研究室

今回は「and、but、orの直前にコンマがなければ、直後に注目して直前に同じ形（文法的機能）を探せ」の演習をやってみましょう。

■アフリカの親たちは、自分達の子供が生き残り、彼らがまともな暮らしができると確信できれば、そんなにたくさんの子供を持つ必要などないんだ。
When African parents can be sure their children will survive and that they can earn a decent living, they will not need to have so many of them.
・a decent livingで「まともな暮らし」
・earnは「あんこで稼ぐ赤福餅」の記憶術がある。
・このearnは「暮らしを立てる」とか「暮らしてゆく」
・so many of themのA of Bは「Ｂの中のＡ」。だから「子供たちの中のそんなに多く」が原義。

等位接続詞andの前にコンマ(,)はないので、「直後に注目して直前に同じ形を探せ」を実行します。すると、andの直後には「that＋文」が来てますね。でも、andの直前に「that＋文」を探してもどこにも見あたりません。「え？全然左右対称形じゃないジャン？！」って思ってはいけません！「and that＋文」と来れば、その前にも「that＋文」が絶対にあるはずです！そして、もしthatがなければ省略されているだけですよ！そのつもりで探してみれば必ず見つかります。

When African parents can be sure [that] their children will survive and that they can earn a decent living, they will not need to have so many of them.

ほらね！やっぱり隠れていたでしょ！じゃあ今度のはどうでしょう。

■子供に向かって、地球は宇宙に浮かんでいる、でも君が地面で転ぶようには、地球は太陽に向かって落ちて行くことはないんだよと言うことは、とても分かりにくいように思われる。
To tell a child that the earth floats in space but that the earth doesn’t fall to the sun as the child falls to the ground seems very confusing.
・to tell～は「ことシリーズ」。
・floatは自動詞で「浮かんでいる」
・fall to the groundで「（モノが）地面に向かって落ちる」「（人が）地面で転ぶ」。
・the earth falls to the sunは「地球が太陽に向かって落ちる」。
・confuseは「大雪がこの冬ずっと混乱させる」の記憶術がある。
・as は「様態のas」で、as S+Vで「ＳがＶする様に」。
・A seem BはA is Bと同じ第２文型で「ＡはＢみたいだ」。

等位接続詞butの前にコンマ(,)がないので、butの直後に注目して直前に同じ形を探します。すると、butの直後には「that＋文」があるので、butの直前に「that＋文を」探すと、今度はちゃんとthat＋文が出てきます。ということは、「tell＋誰に＋何を(that＋文)」の「何を」が２つあって、それがbutで結ばれているのが分かります。「but that＋文」と来れば、やっぱりその前にも「that＋文」がちゃんとありましたね！

あ、英文がToから始まるときには、次の３つの可能性しかありません。
・副詞で「何するために？」のto
・副詞で「To tell the truthなどの独立不定詞」。
・名詞で「ことシリーズ」

a book to readの様に形容詞には絶対になりません。だって、Toから始まるのだから飾られる名詞がないもんね！例文は、動詞のseemsまで読んで初めてToが「ことシリーズ」だと分かります。

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