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森田君の挑戦(32)

<問題>
2011年度・京都大学・Ⅲ(1)

楽しいはずの海外旅行にもトラブルはつきものだ。たとえば、悪天候や自然災害によって飛行機が欠航し、海外で滞在を延ばさなければならないことはさほど珍しいことではない。いかなる場合でも重要なのは、冷静に状況を判断し、当該地域についての知識や情報、さらに外国語運用能力を駆使しながら、目の前の問題を解決しようとする態度である

<答案>

  You are often involved in accidents when you travel abroad, which you think is fun.  For example, you sometimes are forced to extend stay abroad because the airplane is cancelled due to the bad weather or a natural disaster.  It is important to try to solve the confronting problem, judging from the situation and taking advantage of the knowledge and information of that place, using a foreign language well under any circumstances.
<読者への挑戦>
赤い部分の英語が間違っています。さて、どうしてそれが間違っているのか、またどうすれば正しい表現になるのかを考えてみてください。
<添削>
これも一度「森田君の挑戦(3)」でやった問題なのですが、とっても良い勉強になる答案なのでもう1度やりましょう。あ、だんだん森田君の数が増えてきましたが、あまり気にしないでくださいね。
森田君!いや、本当は近田君!「楽しいはずの海外旅行」を、「何でも飾れるwhich」を使ってyou travel abroadを先行詞に仕立てて、「, which you think is fun」としたところなんてとっても素敵ですよ!文法的に間違っていないので、ちゃんと加点されると思います。でも、「トラブルに巻き込まれるのが楽しい」とも解釈することができるので、本当はやっぱりこうする方が良いでしょう。
海外旅行は楽しいが、トラブルに巻き込まれることがあるかもしれない。
It’s fun to travel abroad, but you may be involved in accidents.
=Although it’s enjoyable to travel overseas, you may be involved in an accident
さて、今日は「滞在期間を延ばす」と「直面している問題」、そして「いかなる場合でも」の3つの表現を勉強しましょう。
①extend stay abroad
先ず、stayは可算名詞ですから、無冠詞・単数形で放置しておいてはいけません。ちゃんとa stay、the stay、your stayにしなければなりません。だから、ここでは主語のYouに合わせてextend your stay abroadとしてやります。
②the confronting problem
次に、confrontですが、もともとは「con=共に」+「front(ひたい)」=confront(お互いに額をこすり合わせる)からできていて、人と人が顔をつきあわせ、おでこをくっつけている様子が原義です。あ、front(フロント)は「前」の意味で、人の頭の前面にはひたい(額)があるので、「front=ひたい」の意味になりました。そこからconfrontには「対面する」「対立する」「対決する」「対峙する」の意味が派生します。そして、confronting一語が名詞を前から飾る場合には、この「対立している」とか「対峙している」の意味になります。もちろん、2語以上になると後ろから飾ります。
対立するグループ
confronting groups
にらみ合う両軍
two armies confronting each other
一方、「人が困難や問題に直面する」の場合にはちょっと注意が必要で、「困難・問題+confront+人」のモノ主語で表現することになるからです。あ、これは「困難や問題が人の前に立ちはだかる」の発想です。受け身にして人を主語にすることもできます。こんな具合です。
僕は多くの困難に直面した。
Many difficulties confronted me.
=I was confronted with [by] many difficulties.
ですから、近田君の答案の様にthe confronting problemsとすると「対立している問題」のような変な意味になります。だから、the problem [which is] confronting youとやると「君の前に立ちはだかっている問題」=「君が直面している問題」の意味になりますよ。
③under any circumstance
最後に「いかなる場合でも」はunder any circumstance(s)で全く問題ありません。いけないのはその位置です。副詞は近くにある動詞を飾るので、このままではusing a foreign language well under any circumstance(s)(どんな場合でも外国語を上手に使って)の意味になってしまいます。だから、under any circumstance(s)を文頭に置いてやればOKです。

2 Comments

  1. url url" rel="ugc external nofollow">Dessie wrote:

    Do you have any pointers for creating short articles?
    That’s where I always struggle and also I simply wind up looking empty display for very long time.

    月曜日, 4月 15, 2019 at 5:11 AM | Permalink
  2. yabu wrote:

    I can’t understand what you are saying. Sorry!

    月曜日, 4月 15, 2019 at 7:51 PM | Permalink

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