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【英語の読み方 29】「文中の-ed」その2

①動詞になる(受け身とその仲間)
■僕は人前で名前を呼ばれた。(受け身=be+過去分詞)
My name  was called  by someone in public.
前にやった「文中の-ing」の発想と全く同じです。先ず「文中の-ing」(英語の読み方24,25,26)を読み直してから、ここに戻ってくると良いでしょう。
さて、「be+過去分詞」で動詞の「受身形」になるので、-edはVの構成要素になっているわけですから、これも「文中の-ed」です。過去分詞自体は「~される・された」の意味の、動きのある形容詞です。でも、-edと一緒になるのがいつもbe動詞とは限りません。こんなものあります。
▼その子は猫に囲まれて座っていた(立っていた、横になっていた)。
The boy sat [stood / lay ] surrounded by cats.
「文中の-ing」は「~しながら立っていた、座っていた、横になっていた」でしたが、「文中の-ed」は「~されて立っていた、座っていた、横になっていた」の意味になります。他にも「~になる」「~に見える」「~だと感じる」の表現がbe動詞に置き換わります。逆に「文中の-ing」の「~しながらやって来る」や「~しながらやって行く」は「文中の-ed」では使いません。
▼その知らせに僕は驚いた。
I felt surprised at the news.
▼彼女は僕の返事に満足しているように見えた。
She looked satisfied with my reply.
▼彼は怖くなった。
He became frightened.
さて【読み方】ですが、ここではスラッシュを入れたり、矢印を書いたりする必要はありません。それよりも、受け身や進行形のbe動詞と置き換え可能な自動詞をちゃんと覚えておく必要があります。いわゆる「知っててナンボ」ですから、知らないとお話になりません。
②形容詞になる(知覚動詞、使役動詞、keepとleave)
■僕は自分の名前が誰かに呼ばれるのを聞いた。(SVOC=過去分詞、Vが知覚動詞)
I heard my name called by someone.
知覚動詞も「文中の-ed」をとることがあります。これは「モノが人によってされるのを聞く」です。すると、知覚動詞でCが「するのを聞く」なら「原形不定詞」、「しているのを聞く」なら「現在分詞」、「モノがされるのを聞く」なら「過去分詞」というわけです。
・I heard someone call my name.(するのを聞く)
・I heard someone calling my name.(しているのを聞く)
・I heard my name called by someone.(モノが人によってされるのを聞く)
■僕は月に一度妻に髪の毛を切ってもらう。(SVO=過去分詞、Vが使役動詞のhaveとget)
I had my hair cut by my wife.
■僕は妻に髪の毛を短く刈られてしまった。(SVO=過去分詞、Vが使役動詞のhaveとget)
I had my hair cut short by my wife.
使役動詞も「文中の-ed」をとることがあります。Cされる状態にする、言い換えると「モノが人によってされる状態にする」というわけです。つまり、髪の毛は妻によって切られるわけですね。そして、それが「僕」にとって好ましい状況ならば「してもらう(恩恵の受け身)」、好ましからざる状況ならば「されてしまう(被害の受け身)」の訳語が付きます。あ、cutは過去分詞ですよ。被害の受け身や恩恵の受け身についてはここを、知覚動詞、使役動詞についてはここを参照しておいてくださいね。
■僕は店のドアを閉めておいた。
I kept the shop door closed.
「ある状態にする」の意味のkeepとleaveも「文中の-ed」をとります。
さて、知覚動詞も使役動詞も、keepやleaveも、「人はする・している、モノは人によってされる」のルールに当てはまっているのが分かります。つまり、「名前は人によって呼ばれる」し、「髪の毛は妻によって切られる」し、「店のドアは僕に閉められる」わけですね。
さて、【読み方】ですが、Cは文の中心的な構成要素ですから、やっぱりスラッシュを入れたり矢印を書いたりする必要はありません。それよりも、Cが過去分詞になるときに、それとセットになる知覚動詞、使役動詞、keepやleaveを見逃さないことですね。
③副詞になる(分詞構文)
■お母さんにくすぐられて、その赤ん坊は笑っていた。
Being tickled by its mother, the baby was laughing.
The baby, being tickled by its mother, was laughing.
The baby was laughing, being tickled by its mother.
分詞構文化で必ず出てくる「受け身・進行形のbeing」は省略できるので、「文頭の-ed」「文中の-ed」「文末の-ed」の文ができます。
さて、【読み方】ですが、文頭の場合はさておいて、文中、文末の-edの直前にはスラッシュを入れます。そして、コンマを○で囲んで分詞構文であることを確認することが大切です。コンマとセットになった現在分詞や過去分詞は分詞構文である可能性が極めて高いわけですからね。
Tckled by its mother, the baby was laughing.
The baby, / tickled by its mother, // was laughing.
The baby was laughing, / tickled by its mother.

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