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構文012 その分ますます~;the+比較級

最上級で使うtheは「唯一絶対のthe」で冠詞。比較級でも「2人の中で背が高い方」=「一番高い」だから比較級にtheが付くと覚える。普通は「the+最上級」なのに「the+比較級」になることがあるわけだ。
■彼は3人の中で一番背が高い。
He is the tallest of the three persons.
■彼は2人の中で背が高い方だ。
He is the taller of the two persons.
同じ「the+比較級」の表現で、次の様なものがある。このtheは「飾り予告のthe」。the higherで「そのくらい高い」、「the cooler」で「そのくらい冷たい」。どのくらい高いか、どのくらい冷たいかの説明が飾りとして後ろに続く。
■高く登れば登るほど、空気はますます冷たくなる。
The higher we go up, the cooler the air becomes.
=As we go up higher, the air becomes cooler.
the betterも「そのくらいたくさん」でallがそれを強調している。the lessは「そのくらい少なく」だけどnoneがそれを否定しているのでall the betterと同じ「そのくらいたくさん」になる。どのくらいたくさんなのかをforやbecauseが説明している。
■彼には欠点があるので、それだけますます彼が好きだ。
I like him all the better for his faults.
=I like him all the better because he has faults.
=I like him none the less for his faults.
=I like him none the less because he has faults.

8 Comments

  1. Z社長 wrote:

    The higher we go up, the cooler the air becomes.
    って、倒置が起きてますよね?

    日曜日, 2月 6, 2011 at 5:47 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    これについては「英文法基礎のキソ」の「theの用法(構文012)その2」を参照のこと。「これだけ英語構文」の基本的な解説を「英文法基礎のキソ」でやってます。まず、そこを読むようにしてください。

    日曜日, 2月 6, 2011 at 7:30 PM | Permalink
  3. Z社長 wrote:

    了解しました。
    まだ、「英文法のキソ」の方はあまりチェックできていないので、今後見ていくようにします。

    日曜日, 2月 6, 2011 at 10:14 PM | Permalink
  4. yabu wrote:

    「これだけ英語構文」と「英文法基礎のキソ」が連動していることを知らない子が多いようです。「CD組の諸君へ」はとりあえず全部読み直しておいてください。春休みには「これだけ英文法」を再アップロードします。楽しみにしておいてください。

    月曜日, 2月 7, 2011 at 7:43 AM | Permalink
  5. ピカチュウ wrote:

    As we go up higher, the air becomes cooler のasの意味を教えて下さい。

    月曜日, 2月 28, 2011 at 11:08 AM | Permalink
  6. yabu wrote:

    はい、分かりました。これももの凄く良い質問です。国立大学2次試験の和訳や内容説明問題によく絡(から)んでくるのが、このasです。薮下が『英文を読むためのルール16』と呼んでいるルール集の中から引用しておきます。asには次の7つの用法があります。
    ①「ので」(理由のas)
    ②「とき・つれて・しながら」(時のas)
    ③「ように」(様態のas)
    ④「なのだが」(逆接・譲歩のas)
    ⑤「同じくらい・比べると」(比較のas)
    ⑥「として」(資格のas)
    ⑦「彼には良くあることだが」(関係代名詞のas)
    この中の②が「時のas」です。次に挙げる3つの英文は、全部「~するとき」と訳出しても良いのですが、そうしてしまうと解答にたどり着くための大きなヒントを逃(のが)してしまうことになります。ま、この点については別のところで説明します。
    ■僕が家を出ようとしたとき、友達がやってきた。(~するとき)
    As I went out of the house, my friend came.
    ほとんどの「時のas」はこの様に「~するとき」とやってやればOKです。
    ■高く登るに連れて、空気がだんだん冷たくなってくる。
    As we go up higher, the air becomes colder.
    これも「僕らが高く上るとき、空気がだんだん冷たくなってくる」と訳してもかまいません。でも、主節(the air becomes colder)が変化文(AはBになる)の場合、「~するにつれて」と訳した方が日本語がシックり来ます。
    ■彼女はその知らせを聞きながら泣いていた。(~しながら)
    As she listened to the news, she was crying.
    これも「彼女がその知らせを聞いたとき、泣いていた」と訳せます。でも、主節(she was crying)が進行形の文の場合、「~しながら」と訳した方がカッコいい!「時のas」の訳し方、これで分かりましたか?

    月曜日, 2月 28, 2011 at 11:09 AM | Permalink
  7. ピカチュウ wrote:

    もうひとつスイマセン。
    the lessは「そのくらい少なく」だけどnoneがそれを否定しているのでall the betterと同じ「そのくらいたくさん」になる。
    →noneは「強調の意味を含んだ否定」、ということですか?

    月曜日, 2月 28, 2011 at 11:24 AM | Permalink
  8. yabu wrote:

    ピカチュウ君、君は昨日から猛烈な勢いで英語を勉強してますね!それに、君の「noneは強調の意味を含んだ否定」という指摘は的を射ています。all the betterやnone the lessについては『英文法基礎のキソ』の「その分ますます~;the+比較級」で簡単に説明しましたが、少し書き足さなくちゃいけないと前から思っていました。ピカチュウ君からとても良い指摘がありましたので、ここで補足しておきます。
    ■彼には欠点があるので、それだけますます彼が好きだ。
    I like him all the better because he has faults.
    I like him none the less because he has faults.
    このtheは「飾り予告のthe」でしたね。theの品詞は、冠詞ではなくて副詞です。だって、betterやlessは副詞だから、副詞を飾ることができるのは副詞だもんね!そして、そのthe betterやthe lessを強調しているのがallとnoneです。
    ・all the better=その分ますますたくさん
    ・none the less=その分全然少なくなることはなく
    この「ますます~だ=all」や「全然~じゃない=none」が、それぞれthe betterやthe lessを強調しています。だからピカチュウ君が指摘したとおり「noneは強調の意味を含んだ否定」なのですよ!ピカチュウ君、なかなかやりますね!!だから、例文を語義どおりに訳せばこうなります。
    ・彼には欠点があるので、その分ますますたくさん彼が好きだ。
    ・彼には欠点があるので、その分全然少なくなることなく彼が好きだ。

    月曜日, 2月 28, 2011 at 11:26 AM | Permalink

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