■僕は泳ぎたい。(まだやっていないこと)
I want to swim
■僕は泳ぐのを楽しんでいる。(もうすでにやってしまっていること)
I am enjoying swimming.
これは【講義ノート65】『動名詞って何?』でやった例文です。これを見ると、不定詞のことシリーズと動名詞のことシリーズの違いがよく分かります。ことシリーズですから、どちらも「泳ぐこと」の意味なのですが、「泳ぐことをしたい」の方は不定詞、「泳ぐことを楽しんでいる」の方は動名詞になってますね。どうしてかと言うと、不定詞は「まだやってないこと」を表現し、動名詞は「もうすでにやってしまっていること」を表現しているからです。つまり、まだやってないことをしたい(want)わけだし、もうすでに始めてしまっていることをenjoy(楽しむ)わけだからです。
だから「したい(want)」は不定詞と仲が良く、「enjoy(楽しむ)」は動名詞と仲が良い。
ここでは、動名詞と仲の良いenjoyの仲間を勉強します。enjoyの仲間はいくつあるのかというと、『チャート式・新英文法』には「メガフェプス」と覚えろと書いてあります。
・Mind
・Enjoy
・Give up
・Avoid
・Finish
・Escape
・Postpone
・Stop
ま、覚えてしまえば何でも良いのですが、一言いわせてもらえれば、記憶術としては30点ですね。だって、「メガフェプス」に何の意味もないもの!それに、「メ(me)」も「フェ(fe)」も両方とも[e]なのだから、どっちがenjoyでどっちがescapeかが分からない。じゃあ、どうやって覚えるのかというと、簡単なストーリーを作ります。こんな具合です。
『丸山先生はパチンコのスロットが大好きです。どうしてかというと、目押しの「練習する(practice)」を「続ける(keep on / go on)」と勝てるようになってきたからです。今ではスロットを十二分に「楽しむ(enjoy)」ことができます。でもパチンコに熱中する丸山先生にご立腹の彼女は、口角泡を飛ばし、こう問い質(ただ)します。「またパチンコやって来たの!?」丸山先生はとりあえず「やってないと否定します(deny)」。でも、ポケットから動かぬ証拠の白銀のスロット・コインが出てきてしまい、「やったと認める(admit)」しかありません。彼女に毎日詰問されるので、だんだんスロットをやるのが「嫌に思う(mind)」ようになります。今日も帰りにパチンコ屋によるつもりでしたが、明日に「延期する(postpone / put off)」ことにします。そして、もういっその事パチンコなんか「止める(stop / finish / give up)」ことにします。二木先生や渥美先生に誘われても強い意志で「やらないようにする(avoid)」と、もう誰も誘ってこなくなり「やらなくても済む(escape)」ようになります。でも、7がそろったときの快感は忘れがたく、パチンコを止めてしまったことを「後悔する(regret / repent)」丸山先生でした。』
アハハ、ちょっと長く成りすぎたかな。動名詞ストーリーにご登場いただいた皆様、これも子供たちの学業のためと笑って許してくださいね。パチンコに興味がなければ、テニスでもOKです。自分の好きなようにストーリーを変えてみてください。「僕はテニスが大好きです。だって、毎日練習を続けると試合に勝てるようになるからです。・・・」てな具合です。あ、avoidは「避ける」、escapeは「逃れる」と辞書には書いてありますが、普段僕らはそん日本語は使いませんよね。「しないようにする」と「せずにすむ」の言い方も覚えておいてください。
注意して欲しいのは、ここに登場する他動詞はすべて動名詞のことシリーズと仲が良いのですから、「すでにやってしまったこと」ばかりのはずです。つまり「すでにやり始めたことを続ける」のだし「すでにやってしまったことを、やってないと否定したり、やったと認める」ことができるのです。でも、「練習する」や「延期する」、「避ける」「逃れる」って、「まだやったことのないことを練習する」とか「まだ実行してない計画を延期する」、「まだ起こってないことを避ける」とか「まだ起こってないことから逃れる」じゃないの?
ここが一番大切なのですが、次の様に発想するようにしてください。10回くらい音読してくれれば、きっと忘れられなくなるでしょう!
・人が一度すでにやったことを自分も真似して練習する
・すでに立ててしまった計画を延期する
・すでに目の前に迫って来ていることを避ける
・すでに目の前に迫ってきていることから逃れる
【第18章 動名詞(2)】
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