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【講義ノート57】「知覚動詞の考え方」その4

■僕は誰かが僕の名前を呼ぶのと聞いた。
I heard someone call my name.
■僕は誰かが僕の名前を呼んでいるのを聞いた。
I heard someone calling my name.
■僕は自分の名前が呼ばれるのを聞いた。
I heard my name called [by someone].
薮下が英文法の中で一番大切だと言っているルールを覚えてますか?そう!「人はする」「モノは人によってされる」です!だから、例文も「人は呼ぶ・呼んでいる」「名前は人によって呼ばれる」になってますね。じゃあ、次の例文はどうでしょうか?
■僕は彼が心臓を脈動させるのが分かる。
I can feel him beat his heart.(×
■僕は彼が心臓を脈動させているのが分かる。
I can feel him beating his heart.(×
■僕は彼の心臓が彼によって脈動させられるのが分かる。
I can feel his heart beaten by him.(×
心臓は勝手に動きます。決して自分で動かしたり止めたりしてコントロールすることはできません。そしてbeatは「脈打たせる+何を」の他動詞ではなく、「心臓は+脈動する」の意味の自動詞です。こんな具合に使います。
僕の心臓は動いている。
My heart is beating.
だから上の3つは全然間違っているわけです。つまり、自動詞の場合には「人はする」「モノは人によってされる」のルールは当てはまらないというわけですね。じゃあ、どうなるのかというと、こうなります。
■僕は彼の心臓が動くのが分かる。
I can feel his heart beat.
■僕は彼の心臓が動いているのが分かる。
I can feel his heart beating.
まとめると、普通は「人はする・している」「モノは人によってされる」だけど、コントロールできないモノは「モノが勝手にする・している」となる、です。
それでは類題を解いてみましょう。
 He felt anger (      ) in his heart.【②】
①to rise・・・・②rise
③risen・・O・・④to rising
■彼は怒りが自分の心に込み上がるのを感じた。
 I could still feel his heart (      ).【①】慶応大
①beat・・・②to beat
③beaten・・④to beating
■僕は彼の心臓がまだ動いているのが分かる。
 【第14章 不定詞(2)】

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