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未来を表現するwillとshall(構文010)その1

中学の時、助動詞willが未来を表すと習ったね。だから、動詞には「現在形」と「過去形」はあっても、「未来形」はなかった。
・I go there.(現在形)
・I went there.(過去形)
・I will go there.(goには未来形はなく、willを使って未来を表す)
でもすぐに、わけが分からなくなった!だって、未来に過去形があるなんておかしでしょ!矛盾してるよね。
・I would go there.(未来の過去形??)
実は、英語に「未来」はないんです!動詞は「現在形」と「過去形」しかないのだから(現在完了形は現在形の仲間で、過去完了形は過去形の仲間)、英語の表せる時間は現在と過去しかないんですよ。じゃあ、未来って何?
・そうするつもりだ(意志)
・そうしなければならない(義務・責任)
・そうすることができる(可能)
・そうする運命にある(運命)
これから先にやる行為は、上の4つのパターンしかないと人間は考えたようです。大切なのはそれを「今」思っていることです
・この先、そうするつもりだと、今思っている
・この先、そうしなければならないと、今思っている
・この先、そうすることができると、今思っている
・この先、そうする運命にあると、今思っている
てことは、英語は、未来の内容を「現在形」で表現しているってことです!だから「現在形will」が「過去形would」になっても良いわけです
話が逸れますが、この4つのパターンをどこかで見たことがあるでしょ!そう、助動詞be toの訳語です。授業で藪下はこう説明しましたね。
・be going to(意志)
[be] have to(義務)
・be able to(可能)
・be destined to(運命) 「君の出す血に、僕の運命(destiny)かかる」覚えてる?
「この4つに共通する形はbe to。人間は面倒なのが嫌いだ。だから、真ん中のgoing、have、able、destinedを省略してbe toという助動詞を作った。でも、助動詞be toに4つの意味があるのではなく、be toは単に未来を表しているだけだ」と。だから構文010に出てくるこの英語は次の用に書き換えられます。ここにも「人はする・ものは人によってされる」のルールが働いてます。
■見渡す限り、砂漠以外何も見えなかった。
As far as the eye could reach, nothing could be seen but sand.
さて、未来の行為・行動パターンは4つです。この4つの意味が未来の助動詞willとshallに次の様に割り振られた。
・will=意志・可能性「そうするつもりだ」「そうすることができる」
・shall=義務・運命「そうしなければならない」「そうするように運命づけられている」
でも、「そうしなければならない」という意味は、今ではmust、have to、ought to、shouldが表すようになって、shallがとっても中途半端なことになった。だんだんshallの存在価値が無くなってきたわけです。だからshallはちょっと面倒くさい!(次回に続く)

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