「完了形」という発想は日本語にはありません。日本語では全部「過去形」で表現します。だから、「完了形」のイメージをちゃんと意識的に作っておく必要があります。でも、次の様に連想すればブリブリ簡単です。
・「現在、完了した」とは「今、終わった」と言うこと。
・「今、終わった」と言うことは「今までずっとやっていた」と言うこと。
・「いままでずっとやっていた」と言うことは「今までにやったことがある」と言うこと。
最後の連想はちびっと苦しいけれど、ま、勘弁してください。
■僕はたった今その小説を読み終えました。
I have just read the novel.
■僕は3時間ずっとその小説を読んでいました。
I have been reading the novel for three hours.
■僕はその小説を今までに1度読んだことがあります。
I have read the novel once.
just は気分的に「今」を含んでいます。日本語の「たった今」とか「今し方」に当たります。一方、just now になると「さっき」とか「ちょっと前に」の意味に成り、「過去」に視点があるので現在完了と一緒には使えません。そして、同じ「have read the novel」が「読み終えた」にも「読んだことがある」にも、両方に使えますが、もしこの2つをハッキリ区別したければ、「読み終えた」の方を have finished reading the novel とします。一方、read は動作動詞だから、「ずっとやっていた」を表すには have been~ing にします。これは次回の【講義ノート】で説明します。
過去完了にしたければ「今」を「その時」に替えるだけです。簡単でしょ!
・「過去、完了していた」とは「その時、終わっていた」
・「その時、終わった」とは「その時までずっとやっていた」
・「その時までずっとやっていた」とは「その時までにやったことがある」
■君が電話をくれたとき、僕はその小説を読み終わっていた。
I had read the novel when you called me.
■君が電話をくれたとき、僕はその小説を3時間ずっと読んでいました。
I had been reading the novel for three hours when you called me.
■小学校の時に、僕はその小説を一度読んだことがあった。
I had read the novel once when I was a child.
さて、現在完了のところで使った for three hours や once がここでも出てきますね。つまり、現在完了、過去完了に関わらずこの表現は使えるってことです。ただし、since~は「~から今までずっと」の意味だから、現在完了にしか使えません。そして、3つの例文に共通するのが「when+文」です。だから、過去完了と「when+文」とはとても仲が良いわけです。これについても別の【講義ノート】で扱います。
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