■スミス先生はフランス人と結婚した。
Ms. Smith married a man from France.
ちょっと考えると「フランス人と結婚する」なのだから前置詞 with が要りそうな気がします。でも、実際には marry は他動詞だから with は必要ありません。
自動詞は直後に名詞「何を」が来ません。代わりに文末副詞の「前置詞+名詞」が良く来ます。一方、他動詞は直後に名詞(何を)が来ます。つまり、自動詞の後ろには前置詞が、他動詞の後ろには名詞がくるわけです。だから、前置詞が要るのか要らないのかが良く問題になります。例文の marry も with が要りそうで要りませんでしたね。つまり、marry は自動詞のようで他動詞なわけです。
■私たちは来年高校を卒業します。
We will graduate from high school next year.
さて今度は逆で、一見すると graduate は「卒業する+何を」となりそうだから、前置詞 from は不要な気がしますね。でも、実際には graduate は自動詞だから from が必要です。つまり、graduate は他動詞のようで自動詞なわけです。
じゃあ「自動詞のようで他動詞」ってどんなものがあるのか?「他動詞のようで自動詞」ってどんなものがあるのかですが、これは「悪魔の語法」で説明しています。これはブリブリ試験に出題されます。だから「薮研」の「悪魔の語法」の以下の箇所を参照して、しっかり勉強しておいてください。
ヤバイ語法(動詞編1)自動詞のようで他動詞のenter
ヤバイ語法(動詞編2)自動詞のようで他動詞のanswer
ヤバイ語法(動詞編3)自動詞のようで他動詞のattend、reach、consult
ヤバイ語法(動詞編4~6)自動詞のようで他動詞 その他もろもろ①②③
ヤバイ語法(動詞編7)他動詞のようで自動詞のagree
ヤバイ語法(動詞編8)他動詞のようで自動詞のapologizeとgraduate
ヤバイ語法(動詞編9)他動詞のようで自動詞のcomplainとobject
授業で行うCheck Drillですが、「第2章 動詞と文型(1)」、「第3章 動詞と文型(2)」を一緒にして出題するつもりでしたが、切り離すことにします。そして、この項目は第2章にも第3章にもまたがっています。だからCheck Drill第2回、第3回の問題のうち半分をここから出題するので、ちゃんと見ておくこと!!
【第2章 動詞と文型(1)】【第3章 動詞と文型(2)】
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6 Comments
marryについてですが、
他動詞だからといって前置詞がつく場合はありえないんですか?
例えば、彼には妻と3人の子供がいる。
He is married with three kids.
みたいにはなりませんか?
主にセンター試験や二次試験でよく出題される他動詞のようで実は自動詞であるもの自動詞のようで実は他動詞であるものを教えてください。
授業でやる2回目のチェックテストの範囲を教えてください。
キューピーちゃん、いや、キューピー君。久しぶりでしたね。先ず、「彼には妻と3人の子供がいる」ですが、キューピー君の言うとおりです。
■彼は結婚していて、3人の子供がいる。
He is married with three kids.
He is married and has three kids.
そして、ここで大切なことは、marriedは過去分詞化した時点で動詞であることを止めてしまい、形容詞になってしまいることです。つまり、「結婚している状態」を表しているわけです。だから、例文の述語動詞はisになるわけです。
■彼の娘は医者と結婚している。
His daughter is married to a doctor.
それとよく似た表現に「Ais married toB」があります。marryはもともと「結婚させる」とか「嫁にやる」の意味でした。こんな風に使います。
■彼は娘を医者の所へ嫁にやった。
He married his daughter to a doctor.
これが受け身になると・・・
▼彼の娘は医者と結婚させられた。
His daughter was married to a doctor.
でも、今はこんな政略結婚みたいな時代ではなくなったので、「Ais married toB」を「AはBと結婚している」という状態を表す表現として使うように成ったわけです。
■彼の娘は医者と結婚している。
His daughter is married to a doctor.
これもbe married to~にはなってますが、他動詞+前置詞ではなて、形容詞+前置詞なわけですね。
さて、「自動詞のようで他動詞」「他動詞のようで自動詞」は薮研の『悪魔の語法・動詞編』の第1回から第9回のところで特集しています。是非アクセスしてみてください。そして、第2回目のチェックテストは「第2章 動詞と文型(1)」だけが範囲となります。
サイト内検索で見つからなかったので、お聞きします。
as long as
as far as
の違いが、フラッシュ英文法でもわからなかったので、
教えてください。。
あれ?「構文010 ~する限り;as long as~など」で一度説明しましたよ。なぜサイト内検索で引っかからなかったのでしょうね?
時間の表現についてなんですが、
It has been 時間 since SVと、
時間 have passed since SVは同意表現
では、It has been 時間 since SVのbeenは
passではダメなんですか?
C510Y君からの質問
<質問>
時間の表現についてなんですが、「It has been 時間 since SV」と、「時間 have passed since SV」は同意表現。
では、「It has been 時間 since SV」のbeenはpassではダメなんですか?
<回答>
はい、passが「時間が経つ」の意味の自動詞なので、passの後ろに目的語は来てはいけません!passが他動詞なら「時間を過ごす」の意味に成ります。こんな具合です。
■僕は楽しい時間を君と過ごすことができた。
I passed a good time with you.
でも、時を過ごすのは人でないといけませんから、Itは主語になりません。もしIt has passed~で英文を作るなら、こうなります。
■「昔は良かったね」「そうだね。でも、もう過ぎてしまったことさ」
“Those were happy old days!” “Yes, they were. But they have passed.”
ね!passが自動詞か他動詞かで意味が違ってくるでしょ! これで、時のItの後ろに「has passed+時間」は来ないということが分かるよね。
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