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from も out of も両方とも「~から外へ」

■彼は部屋から外へ出た。
He came out of the room.
■彼は名古屋の出身です。
He came from Nagoya.
周りを囲まれている場所から外へ出る場合にはout of 場所」、何の囲いもない場所から外へ出る場合は「from 場所」を使います。部屋は壁に囲まれていますから out of the room、名古屋に関所はありませんから from Nagoya に成ってます。そして、「out of 場所」の方が周りを囲まれている分、外へ出難(にく)いわけです。
■このテーブルは木で作られている。
This table is made of wood.
■ワインはブドウで作られている。
Wine is made from grapes.
「made of 材料」、「made from原 料」なんて言いますが、「材料」と「原料」の区別なんてよく分かりませんよね。要は、色や形がそのまま残っていて直接的なのか、色も形も完全に変わってしまって間接的なのかの違いです。机は見ただけで木でできていると分かりますから直接的です。ワイン液体だけどブドウは固体です。形や性質が完全に変わってしまっているので間接的です。
ということは、of や from は両方とも「分離」を表しているわけです。言い換えると、部屋や名古屋から離れるのも、木やブドウから机やワインができるのも、どれも元のモノからの「分離」だと言えそうです。違うのは、of よりも from の方が分離し易いこと、分離し易いと言うことは、関係を簡単に断ち切り易いわけですから、ワインとブドウの from 関係はとても遠くて間接的な薄い関係、机と木との of 関係はとても近くて直接的な濃い関係なわけです。
彼は名古屋の出身です。
He comes from Nagoya.
■彼は名門の出である。
He comes of a good family.
彼と名古屋の関係と、彼と自分の家との関係を考えてみましょう。生まれ故郷の名古屋と彼との関係よりも、自分が生まれた家と彼との関係の方が断然濃(こ)いですよね。ここにも間接的な from と直接的な of の違いが現れています。
彼は名古屋の出身です。
He comes of Nagoya.
さて、from が of に代わりました!と言うことは、from の時よりも名古屋と彼との関係は直接的で濃いわけです。ですから、この彼、名古屋弁丸出しでいつも「みゃ~、みゃ~」言ってて、昼のご飯は毎日櫃(ひつ)まぶし」、アフターファイブには風来坊で手羽先を食べ、晩酌は決まって「金しゃちビール」だったりするわけです。ほらね!名古屋との関係がブリブリ濃いいでしょ!

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