構文002 マイナス×マイナス=プラス;no more than Aなど
no moreもnot moreも「多くはない」と言っているので「少ない」と発想する。
逆にno lessもnot lessも「少なくはない」と言っているのだから「多い」と発想する。
次に「noはピッタリ」「notはもっとそれ以上に」と覚えてしまう。だから
・no more than Aで「少ないことに、ぴったりAだけ」=「たったAしかない」
・not more than Aで「Aよりもっとそれ以上に少ない」=「せいぜいあってもAしかない」
・no less than Aで「多いことに、ぴったりA」=「Aもある」
・not less than Aで「Aよりもっとそれ以上に多い」=「少なくともAはある」
覚えるべき例文は以下の8つ!
■彼はたった100円しか持っていない。
He has no more than 100 yen.
=He has only 100 yen.
■彼はせいぜい100円しか持っていない。
He has not more than 100 yen.
=He has at most 100 yen.
■彼は100円も持っている。
He has no less than 100 yen.
=He has as much as 100 yen.
■彼は少なくとも100円は持っている。
He has not less than 100 yen.
=He has at least 100 yen.
なぜ「noはピッタリ」で「notはそれ以上」なのかというと、次の英語を比べてみると良い。
A is no B. A=B
A is not B. A≠B
noは名詞を否定しているだけなので「A=B」、notはbe動詞を否定するから「A≠B」。これについては「英文法基礎のキソ」を参照すること。
それでは類題を解いて見ましょう。
There were at most sixty people there.
=There were not (more)(than) sixty people there.
■そこにいたのはせいぜい60人だった。
The old man got at least twenty dollars.
=The old man got (not)(less) than twenty dollars.
■その老人は少なくとも20ドルを手に入れた。
He has as many as eight thousand comic books.
=He has no (less) than eight thousand comic books.
■彼は8000冊も漫画本を持っている。
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6 Comments
no(-)×more(+)=マイナス → 「しかない」
no(-)×less(-) = プラス → 「もある」
not(at)+more(most) = at most
not(at)+less(least) = at least
no(-)×more(+) =マイナス →「~でないのと同様に・・・ない」
no(-)×less(-) = プラス →「~であるのと同様に・・・ある」
あ、これは消し忘れのメモです。この部分は無視してください。
not(at)+more(most) = at most
not(at)+less(least) = at least
なのですが、atがnotの役割をしているということなのでしょうか?
あと
no(-)×more(+)=マイナス
no(-)×less(-) = プラス
の意味なんですが、「~しかない」や「~もある」と「~同様に・・・」は全く別物として考えればよろしいのでしょうか?
saai君!君の発想はとても数学的で面白いですね。きっとsaai君は頭の良い子なのでしょう。具体的な部分を捨象して、抽象的な規則だけを思考できるからです。でも、あまり正確ではありません。本当はこうなります。
・not more than A=at most A
・not less than A=at least A
左右両辺の構成要素の数が違うので、それを重ね合わせてnot=atとやることができないわけです。だからat=notの等式は成立しません。さらに、saai君の主張をもっと単純化すると、こうなります。
・5+5=2+8のとき、5=2であり5=8
ほらね!おかしいでしょ!構成要素の重ね合わせは数学でもできないし、英語でもやっぱり不可能です。本来、最上級には良い意味と悪い意味の2つがあります。だからmostは「一番多い」とも「多くてもせいぜい」とも考えらるわけです。これは日本語でも同じです。
次に、saai君が指摘しているとおり「~しかない」や「~もある」と「~同様に・・・」とは全く別物です。覚えるための発想は同じで良いのですが、表現としては内容が全く違います。saai君に1つアドバイスをしておきます。単純化された覚え方である「no(-)×more(+)=マイナス」の裏側には、「多くはない」→「少ない」→「マイナスイメージ」という具体的な内容がちゃんと存在します。単純化された覚え方と具体的な表現内容とを切り離してしまってはダメです。特に、単純化され抽象化された覚え方だけを弄(もてあそ)ぶのは危険です。
ありがとうございました。
noとnotの差が、、、分かんないです、、、
やっぱり、、、
英語は難しい(汗汗)
えいごぎらい君!質問にはちゃんと最後まで付き合ってあげます。「えいごずき」になるまで頑張りましょう。まず、notとnoですが、「英文法基礎のキソ」の中の「noとnotの違い(構文002)」(http://blog.meigaku.ac.jp/yabu/?p=248)は読みましたか?構文を覚えるための英文法を講義しています。一度見に行ってください。
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