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構文087「動詞構文」その15「夢中になる」

■君がその仕事に専念すれば、それだけ早く終わるでしょう。
If you apply yourself to the job, it will be completed sooner.
If you devote yourself to the job, it will be completed sooner.
If you give yourself [up] to the job, it will be completed sooner.
前回に引き続いて再帰代名詞oneselfをとる構文をやりましょう。apply も devoteも「充(あ)てる」とか「向ける」の意味があります。だから例文は「自分自身のエネルギーを向ける」が原義です。そして「指さすto」を使って、エネルギーをどっちへ向けるのかを示しています。あ、give oneself upのupはあってもなくてもかまいません。このupは「完全にのup」です。だから、give up は「自分自身の持つ権利を相手に完全に与えてしまう」で「あきらめる」「断念する」「降伏する」となります。一方、「自分自身の持つエネルギーを完全に向けてしまう」となると「専念する」とか「専心する」になるわけです。
◇彼女は飲酒にふけった。
She abandoned herself to drinking.
abandonは「捨てる」ですから、abandon oneselfで「自分自身を捨ててしまう」が原義です。「向ける」や「充てる」ではなく、自分を捨てちゃうわけですから、あまり良い意味には使いません。感情、衝動、快楽、熱情などに身を任せてしまう場合に使います。
■君がその仕事に専念すれば、それだけ早く終わるでしょう。
If you are given to the job, it will be completed sooner.
If you are devoted to the job, it will be completed sooner.
それを受け身にしたのが「人 is given to 事」や「人 is devoted to 事」です。「人 is applied to 事」の表現はありません。「物 is applied to 事」で「物が事に適応・応用される」とか「物が事に当てはまる」などの意味で使います。
■君がその仕事に専念すれば、それだけ早く終わるでしょう。
If you are absorbed in the job, it will be completed sooner.
absorbは「吸収する」です。車の衝撃吸収装置をabsorber(アブソーバー)と言いますよね。あ、車に興味のない子は分からないかな?「物は人の注意や心をすっかり吸収する」の意味の「物 absorb 人」を受け身にして「人 is absorbed in 物」の表現が出来上がりました。byを使わない受け身ですね。この in は「従事・従属の in」です。「Aに従事する」の慣用句、engage in Aにも使われていますよ。
それでは、類題を解いてみましょう。
He intends to devote his life (    ) the sick in Africa.【④】立教大
①to cure・・・・・・②curing
③for curing・・・④to curing
■彼はアフリカの病人の治療に一生をささげるつもりだ。
Vincent Van Gogh was completely absorbed in his work.【③】学習院大
①anxious・・・・・②disturbed
③engaged・・・・・④successful
■ヴィンセント・ヴァン・ゴッホは完全に自分の作品に没頭していた。
He had time to lose himself (    ) his favorite amusement.【②】駒澤大
①to・・・・・・・②in
③with・・・・④through
■彼には大好きな自分の娯楽に夢中になる時間があった。

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