構文001 同じ程度・その程度;not so much A as B と not so much as V
muchにasがつくと「たくさん」の意味が消滅して「同じ程度」の意味になる。
He has much money. 彼にはお金がたくさんある。
He has as much money as I have. 彼にはお金が僕と同じ程度ある。
■He is not so much a teacher as a scholar.
彼は教師と言うよりもむしろ学者である。
だからこの英語は「学者である程度と比べると、彼はそれほど教師ではない」が原義。
これは次のように書き換えられる。
=He is a scholar rather than a teacher.
=He is not a teacher so much as a scholar.
=He is more a scholar than a teacher.
■He cannot so much as write his own name.
彼は自分の名前を書くことさえできない。
一方この英語は「彼自身の名前を書くという程度のことさえ、彼はできない」が原義。
その他にもこんなのもある。
He did not so much as say good-bye to me. 彼はあたしにさよならさえ言わなかった。
He cannot so much astake a train by himself. 彼は1人で列車に乗ることさえできない。
それでは類題を解いて見ましょう。
They are optimistic rather than lazy.
=They are (not) so much lazy (as) optimistic.
■彼らは怠慢というよりもむしろ楽天的だ。
He did not ( ) a word of thanks when I helped him with his assignment.
①so to say・・・・・・・・・・②say so much
③so much as say・・・・④much as say as
■僕が宿題を手伝ったとき、彼は感謝の言葉さえ口にしなかった。
・
This was written by
yabu. Posted on
水曜日, 12月 8, 2010, at 1:19 PM. Filed under
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11 Comments
接続詞asとthan
この2つの接続詞は比較表現でよく出てきます。実は、両方とも「~と比べると」の意味なのです!!「エ~!?」って思うでしょ。違うのは使い方だけ。asは「Bと比べるとAも同じくらい~」の時に、thanは「BとくらべるとAの方がBよりも~」の時に使うだけ。
Ken is as tall as Tom.
Ken is taller than Tom.
トムと比べると、ケンは同じくらい背が高い。
トムと比べると、ケンの方がトムよりも背が高い。
asとthanは文と文を結ぶことができる接続詞なのに、asやthanの後ろを見るとTomという名詞だけしかないよね。これじゃあまるでasやthanが前置詞みたいです(前置詞は名詞の前に置く詞[ことば])。でも、実はasやthanはちゃんと文と文を結んでいるのです。
<Ken is as tall>as<Tom
is tall>.<Ken is taller>than<Tom
is tall>.トムの背が高いのと比べると、ケンは同じくらい背が高い。
ムの背が高いのと比べると、ケンの方がトムよりも背が高い。
ほらね。<文>接<文>の形になってるでしょ。でもis tallが消えてしまっているので文には見えなかったわけです。
この様に、元々あったモノを消してしまうことを「省略」と言います。省略が起こるのは「①前に出てきたから2度目は省略」、「②皆が良く知っているので無くとも分かるから省略」の2つの場合です。ここでは①です。だって、<文>を比べるとis tallが2回出てくる。だから2度目は必要ないってわけですね。じゃあ、これはどうでしょうか。
He has as much money as I have.
僕がお金を持っているのに比べると、彼は同じ程度お金を持っている。
asは接続詞だから、asの後ろに文が来るのは分かる。でもas I haveって、ものすごく中途半端な省略ですよね。いっそのこと次のようにしてくれた方が良い。
He has as much money as I.
なぜ、こんなハンパな省略になるかというと、省略なしの英文と比べてみるとよく分かります。「前に出てきたから2度目は省略」なんだけど、He has moneyとI have moneyを比べると2度繰り返されているのはmoneyだけ。haveとhasは別物だよね。だから繰り返されていないI haveを残しておくんだね。
<He has as much money> as <I have
money>.研究室再開おめでとうございます。
これからもガンガン更新してください。
応援します。
この書き換えが良く分かりません。
=He is a scholar rather than a teacher.
=He is not a teacher so much as a scholar.
=He is more a scholar than a teacher.
やっと質問が来ましたね!でも、何でAKB48じゃなくてAKB47なんでしょうね?もしかして大西君?ま、それは良いとして、質問にお答えします。
「Bと言うよりもA」のいちばん簡単な表現は次の2つで、「A rather than B」と「A more than B」。moreもratherもほぼ同じような意味で「もっと~」。でも、ratherの方には「どちらかと言えば、もっと~」の意味を含んでいます。
She is a singer rather than an actress. 彼女は女優と言うよりもむしろ歌手だ。
She is a singer more than an actress. 々
「A more than B」は「more A than B」とも言えるんだけど、「A rather than B」は「rather A than B」とは言えない(「BよりもむしろAしたい」ならrather A than B と言えますが、とても堅い表現であまり使いません!)。だから次の英文も同じ意味になります。
She is more a singer than an actress. 彼女は女優と言うよりもむしろ歌手だ。
そして次の2つが同じなのは、副詞の位置が、「否定文にしたときのnotの位置(文中副詞)」か「文頭(文頭副詞)・文末(文末副詞)」だからです。副詞so muchはどっちに置いても良いわけです。
He is not so much a teacher (文中副詞)
He is not a teacher so much (文末副詞)
でも、このnot A so much as Bはとても堅い表現で、米語ではもう使われていません。たぶん入試にはもうでないと思いますが、何が出るか分からないのが日本の入試英語です。覚えておいて損はないでしょう。
He is not a teacher so much as a scholar.
の文って、
He is not a teacher as much as a scholar.
ではダメなんですか?
<回答>
「文法的にはOK、でも実際には使わない」というのが質問の答えです。本来ならasでもsoで良いのですが、この様な慣用表現の場合はsoをasに置き換えることはできません。実は、この「not so much A as B」はものすごく古い言い回しで、今では誰も使いません。いわゆる死語になった表現です。「何で日本の受験英語は、こんなのばっかり出題するの?!」というのが、日本に来たアメリカ人が日本の受験英語を見て先ず口にする感想です。これはちょっと古すぎます!
ちなみに、先週やった進研模試の空所補充4択の次の問題は逆に新しすぎます!
□誰かに車のタイヤを交換してもらう必要がある。
I need someone ( ) the tire on my car.
アchange イto change
ウchanging エto be changed
『進研模試・2010年度高1・総合学力テスト1月・大問4・A-3』
アメリカのホームドラマを見ていると、この「need人to~」が流行っているのか、しょっちゅう耳にします。でも、これはneedの基本的な用法ではありません。ですから当然、学習者用の辞書には載ってない。なぜneedではなくてwantにしなかったのか不思議ですね。これはハッキリ言って愚問です。
・
He cannot so much as write his own name.
で、どうしてasの後に原形がくるのですか?
so much asが副詞だとしたら、どういう省略がされてこの形になったのかが知りたいです。
ゆいさん!「どういう省略がされて」と書いているところを見ると、うすうすは感じていると思うのですが、これは次の省略形です。
⊿彼自身の名前を書くことと比べると、彼はその程度のこともできない。
He cannot [do] so much as write his own name.
He cannot do so muchで「かれはその程度のこともできない」ですから、doが省略されていると考えてOKです。省略とは考えずに、He cannot write his own name.のcannotをso much asが飾っていると考えるのが簡単ですよ。
・
He is not so much a teacher as a scholar.
という文でmuch(副詞)が名詞句(a teacher)を修飾していると考えていいんでしょうか?
優成君!良い質問です。文中副詞の位置を考えてみましょう。
⊿僕もいけなかったけど、君も悪い。
It is as much your fault as mine.
as muchは「それと同じ程度」の意味の副詞です。上の英語は、次の2つの英文からできてます。
⊿君が悪い。
It is your fault.
⊿僕が悪い。
It is my fault (=mine).
その2つの程度が同じ場合に、as much(同じ程度)の副詞を使ってbe動詞のisを飾ります。
⊿君が同じくらい悪い。
It is as much your fault.
2つ目のasは接続詞で「~と比べると」の意味で、「僕が悪いのに比べると」が加わります。
⊿僕が悪いのに比べると、君も同じくらい悪い。
It is your fault as
it ismy fault.もうお分かりのように、as muchは比較される名詞ではなくて、be動詞を飾ってます。副詞の位置は、一般動詞の前、be動詞の後ろですから、is as muchになります。否定文になるとnot asが発音しにくいので、not soになります。
⊿君は僕ほど悪くはない。
It is not so much your fault as mine.
ご質問の英語もこんな構造です。文中副詞はnotの位置に来て、notがある場合にはその直後に置かれると覚えておくと良いでしょう。
She notices hardly any difference in their pronunciation.
という文での、副詞hardlyはなぜこの位置なんでしょうか?普通は一般動詞の前に置きますよね?これは名詞を修飾する副詞でしょうか??
ここでする質問じゃないかもしれませんが前にした質問と関連があると思いました。お願いします。
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