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英語を読むためのルール16・その26

前回は「ことシリーズ」のto不定詞を勉強しました。今回は動名詞をやりましょう。
私がそこに行くこと
for me to go there(不定詞の名詞用法)
my going there(動名詞)
that I go there(従属接続詞thatが導く名詞節)
第3ルール「ことシリーズ」の2つ目に当たるのが「動名詞」なのですが、to不定詞と同じで「~ing」もことシリーズの「~すること」の意味だけじゃくて、他にも2つ、全部で3つの用法があります。あ、このことは第5ルールの方で扱っています。
うちの雑誌は日本を扱うことを始めた。(ことシリーズで動名詞)
Our magazine started dealing with Japan.
僕は日本を扱っている本を持っている。(現在分詞で形容詞)
I have a book dealing with Japan.
日本の事を扱っているので、うちの雑誌は日本人に人気がある。(分詞構文で副詞)
Dealing with Japan, our magazine is popular among Japanese.
ということは、-ingを見たら上の3つが区別できないと英語は読めないことになります。「~すること」と「~している」の区別は簡単なのですが、分詞構文のingがけっこう厄介です。でも、分詞構文は省略表現なのだから、なくても分かるくらいハッキリした文脈でしか使わないと考えると、気分がちょっと楽になります。その「ハッキリした文脈」というのが「」と「理由」です。文頭に-ingが出てきて、「ことシリーズ」じゃなかったら、「~するとき」か「~なので」を当てはめて見ると大体上手く行きます。一番いやらしいのが「付帯状況分詞構文」というやつで、文の途中に出てくる分詞構文です。
その赤ん坊はテレビを見ながら笑っていた。
The baby was laughing (,)watching TV.
その赤ん坊はあたしを見て、そして笑った。
The baby looked at me(,) laughing at me.
文頭の分詞構文は「時」か「理由」、つまり「~するとき」か「~なので」なのですが、文中の分詞構文は「同時」か「連続」、つまり「~しながら」か「~してそして・・・」のどっちかです。そして、文中の分詞構文の目印としてコンマ(,)が付いていることが多いので、「, ~ing」が出てきたら「同時」か「連続」と覚えておくと良いでしょう。一番厄介なのは、その目印のコンマが省略されてしまってる時です。かなり唐突に「-ing」が出て来てものすごく戸惑います。その上、それほど唐突ではないのですが、文中に出てくる分詞には他にもこんなのもあるので気を付けておかなくてはなりません。
僕は君を長い間店で待たせておいた。(SVOCでC=現在分詞)
I kept you waiting so long in the shop.
僕は店のドアを閉めておいた。(SVOCでC=過去分詞)
I kept the shop door closed.
両方とも「ある状態にしておいた」なのですが、「君を待たせておいた」は現在分詞、「ドアを閉めておいた」が過去分詞になっているのは、「人はする、している」、「モノは人によってされる」からです。つまり、「君は店で待っている」し、「店のドアは人によって閉められる」わけだからです。

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