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連休までに赤本を入手しよう!

昨日提出してもらった共テ英語大問6の答案を添削しました。さすが特進クラスですね!皆さんの答案は悪くありませんでした。この調子で頑張りましょう!
さて、授業でも言ったように、志望大学の赤本の解説を読むことから本格的な受験勉強が始まります。模試問題のように「あれもこれも」ではなく、自分の行きたい大学の問題さえ解ければ良いのです。できれば連休前までに手に入れて、休み中に読み始めたいですね。でも、志望大学の赤本がまだ出版されていない可能性があります。赤本が全部出そろうのは随分先です。
そこで、最新の過去問でなくても良いので手に入る年度の問題解説を読み始めましょう。もし手に入らなければ、相談室に赤本がストックされていますのでコピーをとってあげますから今週中に「欲しい!」と言いに来てください

今日の講義の補足!

今日もしゃべり過ぎました、ごめんなさい!次回から徐々に修正します。ここでは今日のポイントを整理しておきます。
1.英語の読み方の補足
「and、but、orが出てきたら、直後に注目して直前に同じ形を探せ!」に関してはここそこを参照してください。
他にも注意すべき読み方はこれだけあります。
・前置詞+名詞は他の部分から切り分けて形容詞か副詞かを考える。
・a、an、theが出てきたら名詞を探す。
・助動詞の後ろには動詞がある。be~toや~toを助動詞考えれば簡単に動詞が見つかる。
・文異常だと思ったら、倒置・省略・挿入を疑う。文頭に前置詞+名詞があり、直後に動詞があれば倒置。
・that、-ing、to-が出てきたら「名詞」「形容詞」「副詞」を特定する。, -ingのコンマ(,)の省略に注意。
これについても授業の中でゆっくり説明します。
2.非制限用法の関係代名詞について
メモがとれなかったですよね。今日しゃべったのは次の3つです。
①コンマのところで「。」で文を終わらせる。
②and、but、becauseで文をつなぐ。
③先行詞を主語にして次の文を始める。
これについては次回の授業で説明します。先に知りたい人はここを参照してください。
3.読めなかった英文
よく構造が分からなかった英文に下線を引いてもらいました。でも、その答案用紙を回収してしまいました。今日イロイロノートに配布した見取図を参照して、思い出しながら分からなかった英文の構造を確認しておいてくださいね。今後も下線部訳以外の文構造は授業では説明しません。良く分からなかったら質問してください!

市立恵那病院の英語がダメ!

青空を背景に「市立恵那病院」が聳え立っています!キレイですね。でも英語が間違っているのが残念です。日本語では属性を表す「市立」が先に来ますが、英語は核心から周辺へと拡散するので、先ず「恵那にある」が来て、次に「市立の病院」が来ます。こんな具合です。

Ena Municipal Hospital

 

従属節って何?

従属節」という文法用語の使い方がよくありません。どうしてかというと、縦続接続詞thatに導かれる名詞節だけが「従属節」だと誤解を与えているところがあるからです。実際にはifやwhenなどが導く副詞節や関係代名詞whichやwhoが導く形容詞節も従属節です。
「従属」というのは「オマケ」とか「脇役」という意味で、文の中心的な役割を担っていないということです。文の中心的な役割を担っている文を「主節」と呼んでいます。「節」は「文」と同じで「主語+動詞」のセットがあります。「文」を違うのは頭に接続詞がついているところです。
I know that you are alive now.
この英語には2つの文が入っています。「I know+何を」が1つ目です。そして「何を」が「that+文」の「ことシリーズ」になっています。このthat+文が2つ目です。どちらも文なのだけれど、中心的な役割を果たす文「I know+何を」を主節、オマケのthat+文従属節と呼んで区別します。このthat+文は名詞の役割を果たしています。「何を(目的語)」は名詞ですよね!面倒なのは従属節を「縦続接続詞thatが導く名詞節」と表現することです。言い換えるとthatは従属節に含まれているわけです。つまり、節とは「接続詞+文」なわけです。
If it is fine tomorrow, we will go on a picnic.
この英語にも文が2つ入っています。1つ目が「we will go on a picnic」です。こちらが言いたい文ですね。そして、もう1つがif+文のit is fine tomorrowです。これはピクニックに行くのはどんな条件の時なのかを補足しているオマケの文です。そして、教室英文法がいけないのは、僕らはこれを「従属節」とは呼ばずに「条件節」とか「副詞節」と言います。このif+文は全体で副詞の役割を果たしています。これもやはり接続詞ifが従属節に含まれます。
This is a book that Father bought for me.
この英語にも2つの文が入っています。1つ目がThis is a bookです。こちらが言いたい文です。そして、もう1つがthat+文の方でFather bought for meです。こちらはbookを飾っているオマケの文です。両方とも「文」なのですが、言いたい文の方を主節、bookを飾ってる文の方を従属節を呼んで区別します。そして、僕ら教師はこれを「従属節」とは呼ばずに「関係代名詞節」とか「関係代名詞が導く形容詞節」と呼んでいます。だから混乱します。このthat+文は全体で形容詞の役割を果たしています。やはり関係代名詞のthatが従属節に含まれます。
This is a book which was bought by my father.
関係代名詞の導く文の場合は、この様に主語が関係代名詞になって消えてしまうこともありますが、もとは主語だったので「主語+動詞」のセットがあると考えます。
目的を表現するin order thatとかso thatも従属節を導きます。in order that やso thatを2つ以上の語が群れて接続詞の役割を果たしていると考えます。これを群接続詞と言います。
これで分かりましたか?

京都産業大の空所補充問題

昨日、授業後に角野さんが質問してくれた問題が面白かったので、ここで解説をしようと思います。こんな問題です。
An event (     ) French culture was held at our university last week.
①having been introduced
②introduced
③introducing
④which introduce
この問題は「後置修飾」、「関係代名詞」、「物主語」、「動詞の時制」の4つが絡んでいるので、京産が出題していますが結構な難問です。
先ず、2語以上の長い飾りは重たいので名詞の後ろに回ります。1語だけの軽い飾りは名詞の前でオッケーです。後ろに回る場合を「後置修飾」と文法では呼んでいます。後置修飾には次の5つのパターンがあります。
1. a book to read today 今日読む(ことになってる)
2. a book  dealing with Japan 日本を扱っている
3. a book written in English  英語で書かれた
4. a book which Father bought for me  父が僕に買ってくれた本
5. a book on the desk  机の上の本
この5つはそれぞれ次の様な特徴があります。
1. 不定詞から始まる飾り(形容詞用法)
2. 現在分詞から始まる飾り(現在分詞の接触節)
3. 過去分詞から始まる飾り(過去分詞の接触節)
4. 関係代名詞から始まる
5. 前置詞+名詞が形容詞になる
(  )の中の文法用語は覚えなくても大丈夫です。そして、2と3は実は関係代名詞を使っても同じ意味になります。つまり、2と3にはwhich isが省略されているわけです。こんな具合です。
2. a book [which is] dealing with Japan
3. a book [which is] written in English
4. a book which Father bought for me
では、京産の選択肢を見てみましょう。
②introduced
③introducing
which introduce
②は過去分詞から始まる飾り、③は現在分詞から始まる飾り、そして④は関係代名詞から始まる飾りだと分かります。省略されている語句を復活させてみましょう。文全体の流れは過去ですから、be動詞は過去形にします。
②[which was] introduced
③[which was] introducing
④which introduce
では、「関係代名詞」って何かを簡単に説明します。関係代名詞は飾りの文がここから始まるよという記号です。関係代名詞の問題は「言いたい文」と、その中の名詞を飾る「飾りの文」からできています。
・言いたい文=An event was held at our university.
・飾りの文=The event was introducing French culture.
関係代名詞の飾りは必ず2語以上の長い飾りですから、飾られる名詞の直後に置きます。ここですね!
An event ^ was held at our university.
言いたい文の中に飾りの文が割り込むので文が読みにくくなります。だから「ここから飾りが始まるよ!」という記号を付けておくと読みやすくなります。それがwhichです。単なる記号ですから訳しません。大切なのは飾りがどこで終わるかです。
An event which [長い飾り] / was held at our university.
関係代名詞から始まる飾りがwasの直前で終わります。飾りの終わりを見つけるのがとても大切です。そして、飾りの文のThe eventが、飾られる名詞An eventと同じなのでwhichになるわけです。京産の問題は「飾りの文」を観察しないと解けません。
次のポイントは「物主語」です。イベントが主語ですね。日本語は人が主語になる大和言葉が基本ですから、物主語には違和感があります。でも英語のお陰で物主語が浸透してきています。「飾りの文」はこんな英語になるはずです。
■そのイベントはフランス文化を紹介した(していた)。
The event introduced French culture.
The event was introducing French culture.
「イベントはフランス文化を紹介する」が能動態、「フランス文化はイベントで紹介される」が受動態です。さて、ここまで分かると問題が半分解けます。選択肢を見てみましょう。
②[which was] introduced
③[which was ]introducing
④which introduce
②は「イベントが紹介される」になってしまいますね。紹介されるのはフランス文化でないといけません。だから②は×。④は一見すると正解に見えますが、introduceが原形になってるのがいけません。原形は習慣や真理・真実を表現するときの「時制」ですね。もしこれがwhich introducedとかwhich was introducingだったら正解です。よって③が正しいと分かります。
①はhaving been introducedで「過去が表せないときのhave+過去分詞」が使われています。この「時制」を説明すると今までの2倍のストーリになるので授業でやります。でも、①は②と同じ「受け身」になっているのが分かります。これも「イベントが紹介される」の意味になるので×。
これで分かりましたか?また質問をしてくださいね!

オークワのパートのおばさん!

先日、自宅の近くのスーパー「オークワ」で買い物をしました。僕はそこの「シュクレ・ド・フランス」というパンが大好きですが、午後1時頃に店頭に並びますが、すぐに売り切れます。そこで、でき上がる時刻を狙ってパン工房にゆき、棚に並べて余熱を取ってるシュクレを指さして「くださいな」と中に声をかけました。
ところが、メチャ高圧的なおばちゃんが出てきて、「工房に入るな!」と怒られました。一度は工房の外から声をかけたのですが届かず(間違いなく無視されたと思うのですが)、店の中に一歩踏み込んだわけです。衛生上、従業員以外の人間が工房に立ち入るのがいけないことくらい分かりますが、こちらとしてはパンを手に入れたい一心で仕方なく(無視するおばさんへの当てつけもあり)蛮行に及んだわけです。それでも「シュクレくれ!」と言えば良かったのですが、気圧されていたこともあって、シュクレを指さしただけでハッキリ商品名を言わなかったのが失敗でした。「入るな!」と言われたこともあり、工房から少し遠のいて待っていると、いつもとは違う紙袋入ったパンを差し出されました。その後も文句をたらたら言われて非常に気分が悪かったです。
ま、ここで腹を立てても仕方がないと気を取り直し、精算をしようとレジに行ったところ、商品がのっているカートが放置してあり、見回してもカートの主はどこにもいなかったので、レジのカウンターにパンを含む自分の商品をのせようとしたところ、今度はレジにいる別のおばちゃんが「ダメ!」と言います。カートの主が帰ってくるまで待てということらしいのですが、「じゃあ、次回僕が同じようにカートをレジ前に放置して買い忘れた商品を取りに行っても良いのですか?」と聞いたところ、やっぱり「ダメ!」って、全く意味が分かりません!どうなっているのでしょうか、オークワのおばちゃんたちは?!これでは全くの無法状態です。
ぶつぶつ意味不明なことを口にするおばちゃんに精算してもらい、「最悪の日だなあ」と思いながら家に帰って紙袋を開けてみて愕然としました!何と中に入っていたのはシュクレではなくて変な食パンだったのです!もう完全に切れてしまって、オオクワにとって返して、その食パンを返品しました!
もう2度とオークワには行くモノか!と心に誓ったのですが、シュクレのおいしさには勝てず、次の日もシュクレを買いにオークワに行ってしまった情けない僕でした。

ブログを再開します!

4月から高校で英語をもう1度教えることになったので、ブログを再開しようと考えています。質問にはこのブログで答えようと思います。よろしくお願いします。
そう言えば最近話題のChatGPT4ですが、あまり賢くない様子です。昨日こんなやり取りがありました。
薮;関係代名詞って何ですか?
C;関係代名詞とは、名詞節の一部として機能する代名詞のことで、主に関係詞 “who”, “whom”, “whose”, “which”, “that” が使われます。関係代名詞は、先行詞と呼ばれる名詞句(例えば、「The person」、「The book」、「The place」など)を修飾し、それに関連する情報を述べる名詞節を形成します。例えば、次の文を考えてみましょう。
“I read the book that you recommended.”
この文では、関係代名詞 “that” が使われています。これは、先行詞として “the book” を修飾し、その本が誰に勧められたかについての情報を伝える名詞節 “that you recommended” を形成しています。このように、関係代名詞は、文の構造をより複雑にすることなく、情報を簡潔かつ明確に伝えるために使われます。
藪;関係代名詞は名詞節を導くのですか?
C;はい、正確には関係代名詞は、名詞節を導くために使われます。関係代名詞は、先行詞(すなわち、名詞句)と名詞節をつなぐ接続詞の役割を果たし、名詞節に関係する情報を含んだ文を形成します。例えば、次の文を考えてみましょう。
“The girl who is sitting next to me is my friend.”
この文では、関係代名詞 “who” が使われています。この関係代名詞 “who” は、先行詞として “the girl” を修飾し、その後に続く名詞節 “is sitting next to me is my friend” を形成しています。この名詞節には、誰が私の友達であるかについての情報が含まれています。
このように、関係代名詞は、先行詞と名詞節をつなぐ役割を果たし、文を複雑にすることなく、情報を効果的かつ簡潔に伝えるために使用されます。
藪;その答えは間違っています。名詞句を飾るのは形容詞ですから、関係代名詞は形容詞節を導きます。
C;申し訳ありません、前回の回答が間違っていました。おっしゃる通り、関係代名詞は名詞節を導くわけではありません。関係代名詞は、主語や目的語(先行詞)の説明として形容詞節を導くものであり、この点については正確にお答えいただいてありがとうございます。
素直なところは評価できます。

日本人が英語ができない理由(4)

コロナ罹患!
髪の毛爆発してるし、ひげ面だし、声かすれてるし!

英語は主観的な言葉。だから行為の主体=主観(人)を主語にすると自然な英語になります。だからI cannot do the laundry.が一番素直な英語です。でも、モノを主語にしてかけないわけではありません。
The pipe froze so the washing machine broke down.
Pipes froze so washing machines broke down.
The pipes froze so the washing machines broke down.
やっと日本人が英語ができない理由の話に突入します!

 

日本人が英語ができない理由(3)

This washing machine cannot be used.は行為の主体(=主観=人)が主語になっていないので「みんなが洗濯機を使ってはいけない」という禁止の意味になります。そして、前に英語は主観的な言葉だと言ったのはそういう理由からです。だから
The bathroom cannot be used
だと「このトイレは使用禁止」の意味になるんです。 そこで「I」を主語にして
I cannot do the laundry
とするんです。あ、気をつけないと I cannot use the washing machine.だと頭が悪くて洗濯機が使えないの意味になるよ!
それじゃあ、「I」じゃなくて「washing machine」を絶対に主語にできないかというとそうでもないのですが、でもちょっと注意が必要です。続きは明日やろうね!

日本人が英語ができない理由(2)

英語はとても主観的で具体的だから、「洗濯機が使えなかった」のは誰かを明示するのが自然です。当然使えないのは「私」ですから「I」を主語にします。もしThe washing machine cannot be used.とやって「I」を抜かしてしまうと、みんなが使えなかったことになります。canは能力や資格を言うので、「しようと思えばできる」「する資格がある」。だからみんな洗濯機が使えないくらいアホなのか、使う資格がないという意味になります。実際にこの英語は「全員洗濯機を使う資格がない=使ってはいけない」という禁止の意味になるのです。