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needの使い方(1)

needの使い方を勉強しましょう。論理表現の授業では1時間かけてneedを説明しましたが、コミュ英ではサラッと流しただけなのでちょっと分かりにくかったと思います。先ず、「一般動詞need」の使い方を考えます。
I   need   money   badly
SV・・・O・・M
僕にはお金がとても必要だ。
一般動詞needが取るのは「SVO」の第3文型です。ここでは目的語がmoneyですね。では次に「僕はそこへ行く必要がある」という英文を考えましょう。今度は目的語が「そこへ行くこと」です。こんな具合です。
I need to go there
SV・・O
僕はそこへ行く必要がある。
ここで思い出して欲しいのが「ことシリーズ」です。
I go there わたしはそこへ行く
for me to go there・・私がそこへ行くこと
my going there・・・私がそこへ行くこと
that I go there・・・私がそこへ行くこと
3つとも「私がそこへ行くこと」の意味ですが、使い方には注意が必要です。主語が「私」ですがら、for memyは必要がなくなります。情報がダブってしまうからです。そして、needはthat文を目的語にはできません。可能性はto goかgoingの2つです。この2つは同じ「行くこと」の意味なのですが、ちょっとだけ違うところがありましたね。
to go there ・・・まだ行ってない、これから行くこと
going there ・・・もう行った、何度も行っていること
that I go there    助動詞や動詞を活用させて両方表現できる
needは「まだそこへ行ってないので行く必要がある」と考えているのですからto go thereを目的語にします。going thereにすると、もうそこにいるのに「これから行く必要がある」と思ってるアホなやつになってしまいます。だからさっきやった例文のようにneed to go thereになるのです。
一般動詞の疑問文、否定文はdo、 does、didを使って作りましたね。こんな具合です。
Do I need to go there?  ・・・・僕はそこへ行く必要がありますか?
You don’t need to go there.  ・・あなたはそこへ行く必要がない。
もともとneedは一般動詞しかありませんでした。でも、「そこへ行くこと」が命に関わるような場合、doを使って長々と疑問文や否定文を作るよりも助動詞needを使った方が短く端的に要点が相手に伝わります。助動詞needの肯定文が一番手短なのですが、肯定文でneedが使われることはありませんでした。人々は一般動詞needの肯定文をそんなに長いとは思わなかったからでしょうかね。文の長さを比べてみてください。
・・助動詞 need・・・・・・・一般動詞 need
I need go there.   × ・・・・ I need to go there
Need I go there?  ・・・・・Do I need to go there?
You needn’t go there. ・・・You don’t need to go there.
め!肯定文では助動詞も一般動詞もそんなに長さは変わりません。でも、疑問文と否定文は明らかに助動詞needの方が文が短いですね!

助動詞canと比べてみると、助動詞needの文操作が良くわかります。こんな具合です。
I need go there. 
 × ・・・・ I can go there.
Need I go there?  ・・・・・Can I go there?
You needn’t go there. ・・・You can’t go there.

さて、以上が一般動詞needと助動詞needの違いです。ここで注意して欲しいのは、「主語が人」だという点です。次回は「主語がモノ」の場合を考えましょう。

英語を流ちょうに喋る小学生はスゴいのか?!

日本の英語教育は「流ちょうに英語をしゃべること」を評価していますが、英語はただの道具ですから、「どの様に英語をしゃべるか」ではなく「何を英語でしゃべるか」が大切です。聞く価値のない内容をどんなに流ちょうにしゃべってもまったく意味がありません。聞く価値のある内容をしゃべるのには教養が必要です。先ず、ちゃんと勉強することです。同じことを成田悠輔さんがYouTubeでしゃべっていたので共有します。
(3) 成田悠輔 一夜限りの授業「給料を上げるには?」「老後2000万円問題」2023 – YouTube
この中で「日本人の99%よりも機械翻訳の方が英語力が高いと思う。中途半端に英語を勉強して自己表現するよりも、ちゃんと日本語を勉強してそれをAIに翻訳させる方がいい内容になると思う」と彼は言ってます。「英語の勉強よりも、自分の中身とか伝える内容に時間をかけなさい」とは名言ですね!
P.S.
今回の九州北部豪雨で5人が亡くなりました。人生は突然終わりますから、やりたいことを先ずやりましょう。

「~に関して」の表現

「respect」「regard」「terms」を使った「~に関して」の表現をまとめておきます。読んで意味がとれれば良いと考えてください。英作ではonやaboutを使えば良いのです。以下の表現は全て「Aに関して」です。
▼respect
in respect to A / in respect of A
with respect to A
respecting A
▼regard
in regard to A / in regard of A
with regard to A
regarding
▼terms
in terms to A / in terms of A
with terms to A
terming

 

 

省略を見抜くには?!

省略は次の2つのパターンしかありません。
1.一度出たから2度目は省略
⊿ここにいたければ、いても良いよ。
You can stay here if you want to [stay here].
2.よく使うから、なくても分かる省略
⊿子供の頃、良く釣りに行った。
I would often go fishing when [ I was ] young.
1の省略は動詞が消えているので、前文の動詞に注目します。2の省略は知っているかどうかになってしまいます。次回の英語演習ドリルで倒置・省略・挿入をテーマにしようと思っています。ちょっと待っていてください。

オークワの店長!

またまたオークワの話です。昨日、この料理をつくろうと思い立ち、オークワへ材料を仕入れに行きました。買ってきたのは手羽先にシメジ、そして味を決定づけるローズマリーです。帰ってきて早速調理にかかったのですが、ローズマリーの封を切って匂いをかいだらほとんど香りがしません!前にもガッカリすることが何度かあったので、今回は心を鬼にして店に電話し「今から返品しに行くからね」と言ったところ、店長が「すぐに新しいのを持って来る」と言うではありませんか!ちょっと驚いてしまい、すっかり戦意を喪失しつつ待っていると、ハーブ担当者を一緒に連れて本当にやって来ました!でも、その時の言い訳に失意落胆いたしました。曰く、
「市販のローズマリーはセロファンの封を切って中身を取り出すと、すぐに香りが抜けてしまいます。お客様がお買い上げになった商品もそういう性質のハーブですから、オークワの仕入れや品質管理には問題はありません!」
あの~、ローズマリーはとても香りの強いハーブで、封を切ったとたんに匂いが抜けることはありません。そうなるのは保存期間が長くて賞味期限を過ぎていたり、保存状態が悪かったりするからです。わざわざ人の家にやって来て小学生も納得させられない言い訳をするものではありません。何か置いて行くと言うので見てみると、「電話代」と書いてある袋でした。中に50円玉がはいっています。意味が分からん!持ってきたローズマリーも匂いがしませんでしたが、これ以上何か言っても多分わからないと思い笑顔で見送りました。。。
オークワのハーブはもう買わないようにします。あ、アボガドも酷いですね。普通、値段の高いアボガドは外れがほとんどないのですが、オークワのアボガドは2つに1つは外れます。
ま、わざわざ家まで来てくれたので良しとします。今の状況では毎日きっとたくさんのクレーム処理をしてると思われますので、とても気の毒だとは思います。でも、もう少し言い訳の仕方を考えるべきです。

メチャうるさいお兄さんですが、言ってることは正しい!

先週の補習で薮下はこんなことを言いました。
「夏休みまでに一周しておきたいので、今は自力で問題を解いてる時間はないです。パッと見て解ける問題は飛ばす、解けない問題は解答を読んでください。このやり方で夏休みが終わるまでに主要科目(2次試験で使う科目)を一回全部見ておきたいです」
覚えてますか?これと同じ事を言っているYouTube動画を見つけたので紹介します。この動画は2学期期末テストに向けて勉強しようとしてる高校生が対象ですが、言ってることは受験勉強にも当てはまります。ま、勉強は基本的に皆おなじですからね。
「コロンビア大学の研究からInputとOutputの比率が3対7のとき、記憶効率が最も高いことが判明していますから、問題演習重視で勉強するのが最も効率的です。問題集1周目では分からない問題が大半だと思いますので、そういった問題はすぐに解答を見ても良いので、とにかく出来るだけ早く全範囲を1周してしまいましょう。2周目、3周目は分からなかった問題を中心に解いてゆき、最終的に全ての問題を解答を見ずに解けるようになれば完璧です」
すごい早口で、大げさなパフォーマンスが鼻につきますが、言ってることは的を射ています。彼の「英単語の覚え方」も参考にして良いと思います。

(1) 2学期期末テスト前日までに見てください。 – YouTube

be動詞が助動詞だって?!(3)

次の英文を受け身にしてみましょう。
■私はあなたをそこに行かせるつもりです。
I   will get   you   to go there.
S       V          O             C
授業でやった「多義語のget」の7つ目の用法です。I will get youまでで文が終わっていると「私はあなたをやっつける!」でしたね!直後のtoまで読んでやっと「私はさせる」の意味だと判別がつきました。
さて、視点が主語の「I」にあるときは「私はさせる」、視点を目的語の「you」に移すと「君はさせられる」になりますよね。視点を「I」から「you」に移動することによって動詞の形が変わります。この「動詞の形」のことを「態(たい)」と文法学者は呼んでいます。学者は何にでも名前を付けたがっているので許してあげましょう。好きにさせておけば良いのです。大切なのは、「私はさせる」を能動態、「君はさせられる」を受動態と呼んでいることです。昨日の続きで言うと、「主語は何?それがどうしたの?」が能動態です。
私はさせる」=I get→能動態
そして、頭の中に「A=Bされる」という箱を作って「君」と「させられる」をA、Bに代入するだけで「受け身」が出来上がるのです。
君はさせられる」=you are gotten→受動態
ということは、受け身はSVOまでで完結して、Cは受け身とは全く関係ないわけです。言い換えると、受け身にto go thereは全く関係していないのです。だから、お釣りの勘定もできないアメリカ人が受け身を使いこなせるのです。あ、またまた失礼なことを言ってしまいました!ごめんなさい。
■君は私にそこに行かされます。
You will be gotten ・・・・・・・・to go there.
受け身はここまでで完結・・・・残ったものはそのまま続けろ
受け身は「A=Bされる」と考えて、残ったものはそのまま続けろ!というわけです!be+過去分詞は群動詞で、beは助動詞なんてやっているとアメリカ人は受け身なんて使えません。
さて、ここまでで「受け身」がボンヤリと分かってもらえたと思います。でも、今回の解説で薮下は1つだけウソをついています。さて、何でしょうか?それは次回のお楽しみです。分かった人は平常点に加点してあげますから、コメントしてくださいね。

be動詞が助動詞だって?!(2)

受動態の文型なんて考えるだけ無駄です!お釣りの計算もできないようなアメリカ人たちでさえ受け身の文が使えます。なぜかというと、受け身の文型なんて考えてないからです!
英語で一番大切なのは奥田君、何でしたか?そうですね!語順です。「主語は何?+それがどうしたの?」のリズムが大切です。そして、この「主語は何?+それがどうしたの?」が能動態です。え?分からないって?あ、「能動態」という言葉が意味不明なのですね!同感です!
学者たちの仕事は、キレイなガラスの球体を粉々に砕いて、その破片1つ1つに名前を付けることです。言葉は僕らの感情や僕らを取り巻く状況の中で生成される「生き物」です。ところが、言葉から情緒や状況を切り捨てて、息の根を止めて、バラバラに分解して、その破片を標本化します。文法用語はその破片に付けられた名前です。
残念ながらこの文法用語なしでは、日本で英語を学習することができないのです!「英文法」は「教室言語」なのです。つまり、英語教師は君たち生徒と「英文法」というコミュニケーション・ツールを使って授業をやっているわけです。文法が分からないと会話が成立しないのです。悲しいでしょ?!だって、英語を勉強するには文法用語を理解する必要があるのですから!やってられないですよね。
「能動態」と聞くと「は?」となりませんか?薮下もそうでした!中学生の英語の授業は、英語を勉強しているんだか文法用語を勉強しているんだか、さっぱり区別がつきませんでした。そもそも「態」が分かりません!あ、話がそれてしまいましたね!
「態」とは何かは次回のお楽しみです。

be動詞が助動詞だって?!

「受け身の文は何文型ですか?」という質問を何人かから受けましたので、ここでまとめて解説しようと思います。学校英文法では受け身を次の様に教えます。
■その会議は1年に2回開かれる。
The meeting is held twice a year.
・・・S・・・V・・・M
■彼女は彼氏から本をもらった。
She  was  given  a book by her boyfriend.
S・・・・V・・・・O・・・・M
■壁はミニラに白く塗られた。
The wall is painted white by Minilla.
・・S・・・V・・・C・・・M
これは3つとも「be+過去分詞」が1つの動詞だという考えに基づいています。ま、2語以上が群れをなして1つの動詞の機能を果たしているものを「群動詞」、あるいは「句動詞」と考えることはあります。ところが、驚くことに学校英文法では「be+過去分詞」のbe動詞を助動詞」と見なしているのです!ここですでに論理破綻を来しています。なぜなら、助動詞の後ろは原形にならないといけないのに過去分詞がくるのですからね!
さらに、同じ「be+過去分詞」なのに、is heldは第1文型で使う自動詞になれる、was givenは第3文型で使う他動詞になれる、is paintedは第2文型で使う自動詞にもなれると言っているのですから、これはもう豚は空を飛べるし、海にも潜れるし、豚カツも作れると言っているのと同じです。僕らはこんな変な学者の詭弁に付き合う必要は全くありません!
どうやって考えるのが現実的なのかは次回のお楽しみです。

堀川君からのスゴい質問!

質問
ChatGTPを使って「I will get you to go there.」について聞いてみました。それによると、この英文は「主語+動詞+目的語+不定詞目的語」になるらしいです。なので、第5文型ではなくて第4文型ではないかと思います。
回答
堀川君!ChatGTPを使って英語の勉強をしてるのですね!スゴいことやってますね!ChatGTPは「プロンプト(prompt)」が大切です。質問する前に「あなたは優秀な英語の先生です。特に文法を教えるのは誰にも負けません」と言ってやると、GTPが頭を切りかえてくれます。そして、次に大切なのは、意味不明な回答をGTPがしたときには、それを問いただしてやることです。「不定詞目的語」って良く分かりませんよね。以下は薮下とChatGTPとのやりとりです。

+++++

薮下:I will get you to go there.は「主語+動詞+目的語+不定詞目的語」の文型ですか?
GTP:はい、正しいです。文「I will get you to go there.」は、主語(I)、動詞(will get)、目的語(you)、そして不定詞目的語(to go there)の文型です。
薮下:不定詞目的語という文法用語はありません。
GTP:申し訳ありません、私の説明が混乱を招いてしまいました。確かに「不定詞目的語」という言葉は存在しません。おっしゃる通り、適切な用語としては「不定詞目的語」ではなく「不定詞目的語句」または「不定詞句目的語」と呼ぶべきです。
文「I will get you to go there.」の構成は、主語(I)、動詞(will get)、目的語(you)、そして不定詞句目的語(to go there)です。
薮下:「不定詞句目的語」という文法用語もありません。それに「目的語」と言うと名詞になってしまいます。to go thereは形容詞ですからI will get you to go there.はSVOCの第5文型です。Cは形容詞です。しっかりしてください。
GTP:申し訳ありません、再度誤った情報を提供しました。おっしゃる通り、文「I will get you to go there.」は、SVOOC(Subject-Verb-Object-Object Complement)の文型に属します。
ここでの”to go there”は、動詞”get”の目的語(Object)として機能しています。そして、”go”は目的語補語(Object Complement)として機能し、形容詞的な役割を果たします。
正しい情報を提供できなかったことをお詫び申し上げます。ご指摘いただき、ありがとうございました。
薮下:to go there はgetの目的語ではなく、getの目的補語が正しい言い方です。「目的語」は名詞です。目的補語は形容詞です。訂正しなさい。
GTP:おっしゃる通り、再度お詫び申し上げます。正確な情報を提供できなかったことに対して、深くお詫び申し上げます。
文「I will get you to go there.」において、「to go there」は「get」の目的補語(Object Complement)として機能し、形容詞的な役割を果たします。目的補語は形容詞や名詞句など、動詞の後に続いてその動詞の意味を補完する役割を果たすものです。
正確な表現は、「to go there」が「get」の目的補語であると言うべきです。申し訳ありませんでした

++++++

というわけです。堀川君はGTPが「目的語」だと言ったので、目的語は名詞だと考えて、SVOOの第4文型だと判断しましたね。それに「させる+誰に+何を」と考えられますからね。するどい!良い頭の使い方です!
でも考えてみてください。第4文型だったら「授与動詞」と言うくらいですから、誰かに何かをあげるときの並び方です。「私はあなたをそこに行かせる」は誰かに何かを与えているわけではありませんね!
GTPはスゴいAIです。でも、こちらの誘導の仕方によって「秀才」にもなれば「バカ」にもなります。GTPが変なことを言ったときには質問し返してやると良いとおもいます。