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文頭のto不定詞
金曜日, 10月 13, 2023
文頭のtoですから、飾られる名詞がないので「ETで形容詞」の可能性はありません。だから「ことシリーズで名詞」か「はみ出しtoで副詞」かのどちらかです。分かった人は投稿してください。
「It – for – to」と「It – of – to」
金曜日, 10月 6, 2023
昨日、論理表現の授業でやった「It – for – to」と仲の良い形容詞、「It – of – to」と仲の良い形容詞について説明してあるブログへのリンクを掲載します。これを見たら分かるのですが、薮下が授業で話す内容はこの「薮研」に全部掲載されています。ですから、自分で勉強しようと思ったらいくらでもできますよ。
「It ~ of ~ to」と仲の良い形容詞、「It~for~to」と仲の良い形容詞
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語句整序は「つなぎ語+1=動詞」で解く(2)
火曜日, 10月 3, 2023
早大教育2021年度の大問Ⅳにも語句整序問題が出題されています。こんな具合です。
Altogether, research reveals that the positivity bias [ as / present / years / is / of / early / as / 3 / age], peaks in middle childhood, and weakens only in late childhood.
つなぎ語は接続詞のas1語、動詞もis1語ですから動詞が1つ省略されています。isの主語になる名詞the positivity biasは既に与えられています。 isの補語(形容詞)候補はpresentとearlyです。
the positivity bias is present~
the positivity bias is early~
「同じくらい」の意味の副詞asと結びつくのはearlyしかありませんから「同じくらい早くから」のas earlyにすると次の様になります。
■同じくらい早くからポジティブバイアスが存在する。
the positivity bias is present as early.
何と比べて「同じくらい早いのか」を「つなぎ語as」が表現しますね。あ、as early asの2つのasの働きが区別できないといけません!前のasは「同じくらい」の意味の副詞、2つ目のasは「~と比べると」の意味の接続詞です!このことは中学の時に習得しておかないといけません。さて、ここで考えられるのは次の英文です。
■彼らが2才であるのと比べると、それを同じくらい早くからポジティブバイアスが存在する。
the positivity bias is present as early as [they are] 3 years of age.
the positivity bias is present as early as [they are] 3 years old.
知識としては「3 years old」が「3 years of age」と同じ意味だと分かるがどうかです。そして省略されていた動詞が areだと分かります。
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語句整序は「つなぎ語+1=動詞」で解く
日曜日, 10月 1, 2023
2021年度早稲田大・教育の大問1(1)は語句整序問題です。ほとんどの生徒が語句整序を知識問題だと思っています。先生のなかにもそう教える人がいますが、知識で解けるのはFランク大学の入試問題だけです。
語句整序問題は次の手順で解きます。
①つなぎ語は四角で囲む
②名詞は< >で挟む
③動詞にはアンダーラインを引いて個数を示す数字を書き込む
④動詞が取りうる文の構造パターン(文型)を考える。
⑤つなぎ語が生み出す文の多重構造に考慮する。
⑥名詞には<主語><動詞の目的語><前置詞の目的語>の機能を割り当てる。
⑦冠詞や副詞・形容詞は後回しにする
⑧文意・文脈から攻めず、理詰めで行く。
③の手続きで使うのが「つなぎ語+1=動詞」の法則です。次の英文のつなぎ語と動詞に注目してください。
I know a lot of people who live in Japan.
つなぎ語は関係代名詞のwho、動詞がknowとliveですから「1+1=2」の等式が成り立ちますね。つまり、つなぎ語が1つなら動詞の数は2つ必要だと言うわけです。関係代名詞や縦続接続詞のthatは省略されることがあるので気をつける必要があります。これは代々木ゼミナールの富田一彦が提唱した法則です。では実際に早大の語句整序問題を8つの手続きを踏みながら解いてみましょう。
After weeks of lecturing in Japan to students with a good command of English, Hazel wondered why the students did not say anything―no questions, no comments. She assumed [ in / ideas / she / that / from / were / interested / different / was / hers / students ], so why was there no response?
動詞はassured, were, wasの3つですから、つなぎ語が2つ必要です。つなぎ語候補はthat1つしかないので、もう1つは省略されていることに気がつきます。では次に主語候補の名詞を拾い出しましょう。
・ideas
・she
・students
すると、she was interested inは確定です。群動詞was interested inの目的語はideasかstudentsです。 hersだと「彼女は彼女の物に興味があった」と脈絡不明の文になります。もう1つの動詞wereの主語はideasで、 ideas were different from hersだと辻褄が合います。すると、次の2文が確定します。
She was interested in ideas.
Ideas were different from hers.
ここから、つなぎ語thatは関係代名詞が確定し、2文をthatでつなぎます。
She was interested in ideas that were different from hers
彼女は自分のとは異なっているアイデアに興味があった。
次にassuredが導く文型を考えると「assure+何を(that文)」が思い付くので・・・
She assured [that] she was interested in ideas that were different from hers.
となり、省略されている「つなぎ語」が従属接続詞のthatだと分かります。さて、studentsが余りましたが、「assure+誰に+何を」の第4文型に思い至れば正解にたどり着けます。
[解] She assured students [that] she was interested in ideas that were different from hers.
どうでしたか?この語句整序問題のキモは「assure+誰に+何を」を思い付くかどうかだということです。このように、序列問題は理詰めで解きます。特に、「つなぎ語+1=動詞」が重要でしたね。このお陰でthatの省略をあぶり出すことができました。
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早大英語と等位接続詞が作る対称構造
土曜日, 9月 30, 2023
高1のコミュニケーション英語のために薮下が作ってる教材には「英語の読み方」が8つ書いてありますね。こんな具合です。
1.前置詞+名詞は他の部分から切り分けて形容詞か副詞かを考える。
2.and、but、orが出てきたら直後に注目し、直前に同じ形を探す。
3.a、an、theが出てきたら名詞を探す。
4.助動詞の後ろには動詞がある。be~toや~toを助動詞考えれば簡単に動詞が見つかる。
5.文中副詞の後ろには(一般)動詞がある。文中副詞のほとんどが「-ly」の形をしている。
6.文異常だと思ったら、倒置・省略・挿入を疑う。文頭に前置詞+名詞があり、直後に動詞があれば倒置。
7.A of Bが出てきたら「BがAする」「BをAする」「Bの持つA」「BというA」「AのB」を特定する。
8.that、-ing、to-が出てきたら「名詞」「形容詞」「副詞」を特定する。, -ingのコンマ(,)の省略に注意。
この2番目のルールを使って2021年度早大教育学部の大問1(3)を解いてみましょう。空所補充問題は等位接続詞が作る対称構造を考えると簡単に解ける場合があります。
Shinobu was curious ( 3 ) American students shouldn’t just listen to a lecture and why they felt the need to be constantly interrupting each other and talking over each other and the professor.
①about what
②about why
③as to
④as for
andの直後に注目して、直前にも同じ構造を探します。andの直後は「why+文」ですから、直前にも同じ構造があるはずだと考えて②を選びます。ね、簡単でしょ!
念のために検算をしてみましょう。空所の直後にはAmerican students shouldn’t just listen to a lectureという文が来ているので、前置詞のtoやforが文の直前には来れません。前置詞は「名詞の前に置く詞(ことば)」で、文の前に置く詞ではありませんからね。だから③④はあり得ません。そして関係代名詞what(あるいは間接疑問文)が来るのなら、直後は不完全文になるはずですが、American students shouldn’t just listen to a lectureは完全文ですから①もありえません。やっぱり②が正しかったことが分かります。そして、授業でやってる「英語の読み方」がとても重要であることが分かりますね。普段から対称構造を意識して英語を読まないといけません。この対称構造に言及していない赤本の解説は全然ダメです。
ちなみに、2つ目のandはinterruptingとtalkingの動名詞を結んでいるのが分かりますか?明日は同じ早大の「語句整序問題」を解いてみましょう。語句整序問題の解き方が分かります。
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共通テスト問4と早稲田大英語
水曜日, 9月 27, 2023
共通テスト英語問4は、同じテーマに対して2人のブロガーが各々の視点から別の主張を展開しています。そして、設問1が一方のブロガーの主張、設問2がもう一方の主張、設問3が両者に共通する主張、設問4と5が2人が主張する最善の方法を具体的に実行した場合の「あなた」のたどり着く結論を尋ねていましたね。
ここがポイントなのですが、設問1~3は2人の抽象的主張を尋ねているのですから、本文に出てくる「抽象的主張文」が選択肢の正誤を判別するための根拠文になりましたね。
ですから、「逆接」のディスコース・マーカbutが有効でした。
For example, when they studied for a test, they would use a workbook like the example below and repeatedly say the terms that go in the blanks: “Obsidian is igneous, dark, and glassy. Obsidian is igneous, dark and glassy… ” These students would feel as if they had learned the information, but would quickly forget it and get low scores on the test. Also this sort of repetitive learning is dull and demotivating.
この英文の青い部分は「具体的説明文」、赤い部分が「抽象的主張文」だと区別できますか?For exampleから始まる文章群は具体例に決まってますし、仮定法のwouldを含む文から著者の主張が始まります。そして、「抽象的主張文」中のbut以下が設問1の根拠文になりました。
問1 Oxford believes that ( ).
① continuous drilling is boring
② reading an explanation of terms is helpful
③ students are not interested in science
④ studying with a workbook leads to success
termsもworkbookも具体的説明文に出てくる名詞ですから②と④は消去できます。③を言ってしまうと話しが終わってしまいますのでこれも消去できます。残った①は「抽象的主張文」と一致しますからこれが正解です。
ほらね!早稲田大の解法と同じです!
主張文を特定するには「対立の論理」を示すbutやhoweverだけでなく、「強調構文」や「倒置構文」、「譲歩構文」や「対比・対照構文」を理解しておく必要があります。リンク先の「英語のロジック」を参照して勉強しておいてください。
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おまけ
土曜日, 9月 16, 2023
小学生の時に知っておくべき選択肢の正誤判別方法を書いておきます。
間違った選択肢の特徴
・正しい部分と間違った部分とが同居する様な選択肢はダメ。
・間違った部分が少しでもあれば、いくら正しい部分があっても選択肢全体は当然誤り。
・特に正しい部分は本文と全く同じ表現を使って正解であるように見せかけているので注意が必要。
・具体的要素の多い選択肢に注意。具体性が高いと正解だと錯覚しやすい。ただし、具体的な内容の正否を問う問題は、選択肢全てがが具体的なのだからこれは当てはまらない。
・各選択肢に共通にあるものが欠けているものは誤り。逆に、各選択肢の共通性に注目し、他の選択肢と共通性を多く持つものは正しい。
・他の選択肢と比べてみて、内容が同じ選択肢は両方とも誤り。
正しい選択肢の特徴
・本文の表現をそのまま使うのではなく、それとほぼ同じ内容が別の表現で書かれている。言い換えられているのでちょっと惚(とぼ)けたような印象がある。
・内容が対立する選択肢はどちらかが正解。
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needの使い方(3)
金曜日, 7月 28, 2023
さて、「私の家は修理する必要がある」の内容で、my houseが主語の英文がもう1つ書けます。こんな具合です。
My house ・・needs・・ to be repaired.
・・・S・・・・V・・・・・・O
英語の問題を解くときに一番良く使う文法事項は何かと問われたら、薮下は間違いなくこう答えます。それは「人はする」、「モノは人によってされる」です。
日本語は勝手にそう「なる」の言語ですから、自分がコップを割っておきながら「あ、コップが割れた」と平気で言います。でも、英語は「する・させる」の言語ですから「君がコップを割った」「コップは君に割られた」と言います。日本人にはこの「コップは君に割られた」という発想にとても違和感があります。でも、英語はこの「モノは人によってされる」がとても頻繁に出てきます。
「私の家は(by them=業者によって)修理される必要がある」も同じ発想です。ここで活躍するのが「受け身のことシリーズ」です。こんな具合です。
My house is repaired by them.
(私の家は彼らに修理される。)
→for my house to be repaired by them
→my house(‘s) being repaired by them
→that my house is repaired by them
(私の家が彼らに修理されること)
ことシリーズの基本表現と比べてみてください。
I go there.
私はそこへ行く。
→for me to go there
→my going there
→that I go there
私がそこへ行くこと。
-ingのことシリーズは「私が」をmyという所有格で表現しました。同様にmy houseも所有格my house’sで良いのですが、いちいち「’s」をつけるのは面倒なので省略します。
そして、主語がmy houseですからfor my houseは情報がダブるので省略します。また、by themは情報として価値がないので不要です。ちゃんと不定詞を使って、「まだやってないこと」をやる必要があるになってますね!
まとめておきます。
<人主語で一般動詞need>
I need to repair my house.
→Do I need to repair my house?
→I don’t need to repair my house.
<人主語で助動詞need>
I need repair my house.
→Need I repair my house?
→I needn’t repair my house.
<モノ主語で一般動詞need+「修理」>
My house needs repairing.
→Does my house need repairing?
→My house doesn’t need repairing.
<モノ主語で一般動詞need+受け身のことシリーズ>
My house needs to be repaired.
→Does my house need to be repaired?
→My house doesn’t need to be repaired.
これでneedの使い方は全部です。あともう1つ英検や受験に頻出の表現があります。
I had [got] my house repaired.
私は自宅を修理してもらった。
これはneedではなく使役動詞have、getの用法なので、「使役動詞」のところで説明します!
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欧米人はLast Man Standingです!
火曜日, 7月 25, 2023
欧米は、競技や産業競争で自分たちに有利な方向へとルールを変更するのが得意です。リンダは皮肉を込めてそんなアメリカ人のことをLast Man Standingと言ってます。あ、リンダは自分をアメリカ人ではなく宇宙人だと言ってます(笑)。Last Man Standingは競争や戦いの中で最後まで生き残る成功者を指す言葉です。それが公正で透明性の高い競争なら良いのですが、アメリカの場合はそうではありません。いくつか例を挙げましょう。
ソウルオリンピックの100M背泳ぎで金メダルを獲得した鈴木大地のバサロ泳法が気に入らなかった世界水連はバサロを禁止しました。浅田真央は年齢制限で一番調子の良かった時期にオリンピックに出場ができませんでした。リングに入ってから演技をスタートするまで1分近く時間をかけて集中力を高めていた羽生結弦は半分の30秒に減らされて「嫌がらせだ!」と言ってました。ルール変更に声を上げたのは彼だけですから、薮下は彼を尊敬しています。
欧米は勝てないとルールを変えるのです!
F1で敵なしだったホンダのターボエンジンが気に入らなかったアメリカはターボを使用禁止にしてホンダをレースから閉め出します。バレーボールで相手のスパイクを拾いまくる日本が気に入らなかったのでアンテナを立てたり、スキージャンプで飛びまくる日本が気に入らなかったのでスキー板の長さを選手の身長に合わせてしまいます。つまり、背の低い日本人は長いスキー板が使えなくなったのです。おかしいでしょ?!
気候変動対策として世界はEVシフトへ向かっているとマジ思ってる子はアホです。あれはトヨタにどうしても勝てない欧米自動車メーカがトヨタをやっつけるために考えた愚策です。製造過程でEVの方がガソリン車よりもたくさん二酸化炭素を排出しますからね。それにEVが普及したら充電設備が全米で50万カ所必要なのに、今まで随分頑張って作っても5万カ所以下しかない。どうするのでしょうか?!
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3単現は差別記号だ!
月曜日, 7月 24, 2023