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Category Archives: 「エッセイ」

借り物の文明・文化(8)

フロイトの精神分析学の考えには、精神病の治療という範疇をはるかに超えるものがある。東洋哲学に詳しい人や、特に禅仏教に慣れ親しんでいる人は、フロイトが東洋の思想や考え方ととても関係が深いと言うことが理解できると思う。 エー […]

平和ボケしている国

安倍氏の周辺にはスーツ姿の警護役の警察官が複数人確認できた。1発目の音がした直後、記者の目には警察官らが迅速に安倍氏を押し倒したりかぶさったりして2発目の被弾を防ごうとするような動きは見られなかった。安倍氏は自分で後ろを […]

借り物の文明・文化(7)

精神分析学が出てきたことは、西洋人の精神が危機的な状況に瀕していることを表しており、その状況に対する解決策を見いだそうとする試みだ。 そんな精神分析学の研究者の間で、禅に対する関心が明らかに高まってきている。 エーリッヒ […]

借り物の文明・文化(6)

禅仏教も精神分析学も共通して、人間が生まれながらに持ってる性質に関する理論と、それが最も健全な状態になるように導くための実践とから成っている。 しかし、禅と精神分析学との類似性よりも違いの方が目立っているように思う。精神 […]

借り物の文明・文化(5)

人が19世紀に神を放棄したのは、ある意味大きな成果だった。人は科学的客観性に向かって大きな一歩を踏み出した。地球は宇宙の中心ではなくなり、神が創造した全てのものを支配するように定められた被造物の頂点に君臨するという役割を […]

借り物の文明・文化(4)

だから、キリスト教会の会員数が増え、宗教の本がベストセラーになり、多くの人が神について語るようになった。でも、この様に宗教がもてはやされるのは、宗教的でない物質主義的な態度を覆い隠しているにすぎない。ニーチェの「神は死ん […]

借り物の文明・文化(3)

西洋人は情緒的な経験という点で統合失調症のような精神障害の状態だ。だから彼らは不安で、憂鬱で、絶望しているのだ。彼らは幸福だの個人主義だの自発性だの、立派な口先だけの目標を掲げはするが、本当は目標なんてないのだ。何のため […]

借り物の文化・文明(2)

西洋に住んでいる大部分の人は、西洋文化が危機的状況に瀕してるのに、自分たちがそんな状況の中で生きていることを自覚していない。でも、この危機的な状況とその性質を理解している研究者は少なからずいて、異口同音にこう言っている。 […]

借り物の文化、文明(1)

もし東洋に西洋とは全然別個の独自の科学文明が発達していたならば、どんなにわれわれの社会の有り様が今日とは違ったものになっていたであろうか。 もはや今日になってしまった以上、もう一度逆戻りをしてやり直す訳には行かないことは […]

日本語を喋りなさい(4)

努力について 人は何かしら目標に向かって常に努力しています。希望を叶えるために力を尽くしています。アルゼンチン出身のサッカー選手、メッシ・ライオネルさんの言葉、「私は天才ではなくて努力の人です。努力をすれば報われる?そう […]