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英語を読むためのルール16・その23

<質問>
From that research, scientists are gaining intriguing insights into the people we become as adults.  Does the manager who runs a congenial office call on the peacemaking skills learned in the family playroom?  Does the student struggling with a professor who play s favorites draw upon the coping skills acquired from dealing with a sister who was Daddy’s girl?  Do husbands and wives benefit from the inter-gender negotiations they experienced when their most important partners were their sisters and brothers?  All this is under investigation.  “Siblings have just been off the radar screen until now,” says Conger.  But today serious work is revealing exactly how our brothers and sisters influence us.
その研究から、成長してどのような人になるかということに関して、科学者たちは興味深い識見を手にしつつある。協調的な職場で指揮をとっている責任者は、課程の子供部屋で身につけた仲裁能力を働かせているのではないか。えこひいきをする教授と闘う学生は、パパのお気に入りだった姉妹とつき合う中で身につけた対処能力を生かしているのではないか。夫や妻たちにとって、最も大切な相手が兄弟姉妹であったときに経験した異性の兄弟姉妹とのやりとりが役立っているのではないか。それらすべてが、今、研究段階にある。「兄弟姉妹関係は、現在に至るまでレーダースクリーンの外にあったわけです」とコンガー(カンジャーが正しい)は言う。しかし今日の熱心な研究のおかげで、兄弟姉妹関係が我々に与える影響がまさに解明されようとしている。
考えたのですが、peacemaking skillsを赤本は「仲裁能力」と和訳してあります。これはviewing habitが「視聴習慣」だったのと同じだから、peacemakingは動名詞だと思います。そして、「能力=平和をもたらすこと」だから、peacemaking skillsはskills of peacemakingにできると思います。coping skillsも全く同じだと思います。僕の考えは間違っているでしょうか?
質問なのですが、on the peacemaking skillsも前置詞+名詞で、これは直前に名詞がないので形容詞ではなくて副詞だと思います。who runs a congenial officeがmanagerを飾っているので取ってしまうと、the manager call on the peacemaking skillが文の骨格だと思われます。それならon the peacemaking skillsは動詞のcallにかかる副詞のはずです。でも、callには「電話する」とか「訪れる」、「呼ぶ」くらいの意味しかないのに、これがどうして「その責任者は仲裁能力を働かせている」の意味になるのか分かりません。僕が理解できるような説明をお願いします。
<回答>
今枝君!ブリブリ待ってましたよ!それに、ご名答です!peacemakingは君の言う通り動名詞で、「平和交渉」とか「仲裁」の意味意味があります。そして、「能力=仲裁すること」の同格関係が成り立ちます。だから「同格のof」を使って書き換えられます。
仲裁能力(=仲裁するという能力)
peacemaking skills =skills of peacemaking
実は、of以外に別の前置詞も使えます。こんな具合です。
仲裁するというにおける能力
skill in [at] peacemaking
仲裁するための能力
skill for peacemaking
inは「・観のin」、atは「のat」、forは「目的・目標のfor」です。ま、全部「仲裁能力」でOKですがね。
さて、今度は君の質問ですが、callは「呼ぶ」なのに、call on the peacemaking skillsで「仲裁能力を働かせている」の意味になるのは、onが「べったり依存のon」で、「call on+能力」で「助けて!」と人を呼び出して(=call)、その人の能力にべったり依存(=on)するの意味だからです。
君は他の人の助けに頼ることができる。
You can call on others for help.
そして、他の人の能力にべったり依存すると「頼る」となるのですが、自分の能力にべったり依存する場合は自分の能力を「行使する」とか「働かせる」の意味になります。
責任者は仲裁能力を働かせることができる。
The manager can call on the peacemaking skills.
「べったり依存のon」はcall on以外にも、こんなところで使われています。
あんたはいつも頼りになる。
I feel I can always count on you.
財政面でのサポートをあてにしています。
I rely on you for financial support.
彼女の親切につけ込んではいけない。
Don’t impose on her kindness.
この慣用表現は、その意味のほとんどを「べったり依存のon」が担っています。動詞の count や rely や impose は言ってみればオマケみたいなものです。今枝君!これで理解することが出来ましたか?「べったいり依存のon」についてはここを参照してみてください。
さて、では宿題です。次の文章の中に、draw uponという表現が出てきますね。このdraw uponの意味を推測して次の文章を和訳してみてください。もう春休みですから、考える時間はいくらでもあります。存分に楽しんでくださいね。

2 Comments

  1. Saai wrote:

    お久しぶりです。
    質問ではないことをかきこむことをお許しください。
    進学先が決まったので報告させていただこうと思い、書き込みさせていただきます。
    私は後期受かった上越教育大学に進学することになりました。本来はこのような文面ではなく直接言うべきなのですが、引っ越しの準備などで先生に会うことができませんでしたのでこのような形をとらせていただきました。また、学校を訪れる際に顔をだしたいと思っております。
    最後になりましたが、薮下先生には感謝しつくせないほどお世話になりました。本当にありがとうございました。

    日曜日, 3月 24, 2013 at 11:01 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    サアイ君!君は良い先生になれますよ!帰名したときには会いに来てくださいね。待ってます。

    日曜日, 3月 24, 2013 at 11:17 PM | Permalink

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