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英語を読むためのルール16・その15

今回も、2000年度の名古屋大学の英語を使ってA of Bの用法を勉強しましょう。今枝君!なぜモノを飾っているのに現在分詞なのか分かりましたか?
We have to plan for it.  Financial institutions must deal with the question of how your 25-year working life can support a pension period lasting just as long and possibly longer How will the pension system cope when the trickle of retired 50-year-olds turns into a flood?  We have to readjust our vision of work and what it means to us.
われわれはそれに備えて計画を立てなければならない。25年間の勤務年数で、それとちょうど同じか、ひょっとしたらそれよりも長く続く年金生活をどうやったら支えることができるのかという問題に、金融機関は取り組まねばならない。50歳の退職者の細流が洪水に変わるとき、年金制度はどのように対処するのだろうか。われわれは、労働の未来図と、労働の持つ意味を再調整しなければならない。
例えば、manは人、nose(鼻)は人じゃないのでモノに分類されます。「人はする・している、モノは人によってされる」だから、動詞由来の形容詞が人に付くと現在分詞、モノに付くと過去分詞になるはずです。でも、次の例を見ればmanにもnoseにも現在分詞が付いています。
走っている人
a running man
鼻水がたれてる鼻
a running nose
あ、runには「水が流れ出る」の意味があって、こんな具合に使います。
水道の水が勢いよく出ている。
The water is running with great force. [weblio]
そこから、鼻水が流れ出る場合にもrunを使います。間違えて「走っている鼻」なんて訳しちゃダメですよ!さて、「走る」のは人が分で勝手にやってることだし、「流れ出る」も水が勝手に勢いよく出ている様子を表しています。ですから、「走る」も「流れ出る」も動詞なわけです。そして、動詞は自分で勝手にやる動作や状態なので、人と関わる動詞と違って受け身にはなりません。言い換えると、「走られる」とか「流れ出られる」にはならないわけです。
下線部のlastも「続く」の意味の動詞ですから、「続かれる」の受け身表現はできないのです。だから、a pension periodはモノなのだけれど現在分詞lastingがひっついているわけです。
25年間の勤務年数とちょうど同じだけ続く年金受給期間
a pension period lasting just as long [as a 25-year working life].
さて、その次にWhen the trickle of retired 50-year-olds turns into a floodというのが出てきますね。50-year-oldsは「50歳の人たち」で人なのだから、「人はする・している、モノはひとによってされる」だったらretiredじゃなくてretiringにならなきゃいけません。では、なぜ人なのに動詞由来の形容詞が過去分詞になるのでしょうか?言い換えると、「引退した50歳の人たち」なのに、なぜ「~される」の意味を持つ過去分詞がついているのでしょうかね?これを今回の宿題にしましょう。今枝君!今度もちゃんと考えておいてくださいね。

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