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英語を読むためのルール16・その14

前回に引き続いて、2000年度の名古屋大学の英語でA of Bの用法を勉強しましょう。今枝君!howの後ろのSとVをちゃんと考えましたか?
We have to plan for it.  Financial institutions must deal with the question of how your 25-year working life can support a pension period lasting just as long and possibly longer.  How will the pension system cope when the trickle of retired 50-year-olds turns into a flood?  We have to readjust our vision of work and what it means to us.
われわれはそれに備えて計画を立てなければならない。25年間の勤務年数で、それとちょうど同じか、ひょっとしたらそれよりも長く続く年金生活をどうやったら支えることができるのかという問題に、金融機関は取り組まねばならない。50歳の退職者の細流が洪水に変わるとき、年金制度はどのように対処するのだろうか。われわれは、労働の未来図と、労働の持つ意味を再調整しなければならない。
前に「a、an、theとセットになってる名詞の間に挟まってるのは全部形容詞」というのをここでやりましたね。実はyourやmyのような人称代名詞の所有格も冠詞と同じで、それと名詞の間に挟まっているものは全部形容詞なのです。だからyourとセットになっている名詞を探せば、そこまでが主語なわけです。
そして、知っていると便利なルールがもう1つあって、「主語が長くてどこまで続くか分からないときは助動詞を探せ!」というやつですが、長い主語も必ず動詞で終わり、小学生の作文でない限り動詞の前に大概は助動詞が付いているので、助動詞までが長い主語だというわけです。これについては一度ここでも取り上げましたね。
この2つを考え合わせると、主語はyour 25-year working life、動詞はcan supportだと分かります。working lifeは、製品なら「耐用年数」、人なら「勤務年数」の日本語がピッタリきます。辞書なんかには「職業人生」なんて訳語がついてますが、これは赤本の訳語の方がgoodです。そしてpension periodは「年金受給期間」のことを言います。
これでやっとA of Bの用法を考えるところまできましたね!もうお分かりだと思いますが、the question と how your 25-year working life can support a pension period とは同格関係にあります。つまり、「問題どうやって25年間の勤務年数で年金生活を支えて行くのかと言うこと」なわけです。もう the question of+「疑問詞S+V」と来たら「同格のof」だと考えて良いでしょう。
さて、pension periodは人ではなくてモノだから、「モノは人によってされる」ので、動詞を形容詞化するときは過去分詞になりました。でも、lasting just as long [as 25 years]は現在分詞です。それでは今枝君、今回の宿題です!なぜモノを飾っているのに過去分詞じゃなくて現在分詞なのでしょうか?あ、薮下がウソをついていた!なんてのはなしですよ。ま、薮下はたまにはちょっと大げさなことを言いますが、それはウソじゃありませんよ!

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