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構文015 ~する方が良い;may as wellなど

比較構文は全部講義したと思っていたのですが、これを忘れてました!この構文は助動詞で扱うことが多いのですが、比較で講義した方が絶対に分かりやすいと思われます。wellの大切な意味で「~するのももっともだ」「~しても仕方がない」「~しても良い」というのがありました。そこから最初の例文が生まれます。
■彼が怒るのももっともだ(彼が怒るのも仕方がない。彼は怒っても良い)。
He may well get angry.
この3つが同じことを言っているのは「英文法基礎のキソ」の「wellはしても良い」で説明しましたね。同じ動詞を飾るのにも、wellは副詞なので結構使いにくい。そこでmay と一緒にしてmay wellという助動詞にしました。さて、次の例文はどうでしょう。
■トラを大きなネコと呼んでも良いのと比べると、同様にネコを小さなトラと呼んでも良い。
You may as well call a cat a little tiger as call a tiger a big cat.
これは2つの英文をas~asで結んだものです。最初のasは副詞で「同じくらい」、2つ目のasは接続詞で「比べると」です。2つ目のyou may wellは「2度目の省略」で消えてしまいます。
You may as well call a cat a little tiger.
as you may well call a tiger a big cat.
さて、次の例文ではmayがmightに変わります。これは「仮定法のmight」で妄想時間を表します。つまり、現実では起こらないことを想像するわけです。
■そんなモノを買うのと比べると、同じくらいお金を捨ててしまっても良い。
You might as well throw away your money as buy such a thing.
これも次の2つの英文をas~asで結んだモノです。
You might as well throw away your money.
as you might well buy such a thing.
お金を実際に捨てる人はいないので、仮定法なわけです。訳語も、もう少し過激に「そんなモノを買うくらいなら、お金を捨ててしまった方が良い」とか「捨ててしまう方がましだ」となります。そして、might as wellだけを切り離して「~する方が良い」の表現が生まれました。might as wellが良ければmay as wellも良いだろう、てなわけでmay as wellも「~した方が良い」で使えるようになりました。
■そろそろ帰った方が良い。
You might as well go now.
You may as well go now.
=You had better go now.
高校入試までは「~した方が良い」の表現はhad betterだけで良かったのですが、大学入試ではmight as well、may as wellも覚えておかねばなりません。

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