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【講義ノート106】「no=ピッタリ同じ」、「not=それ以上」①

■彼はその仕事にたった3000円しか払ってくれなかった。
He paid me no more than 3,000 yen for the work.
■その劇場にはせいぜい20人しかいなかった。
There were not more than twenty people in the theater.
no や not は「否定」ですからマイナス・イメージです。それに more がひっつくと、「否定」+「多い」で「多くない」=「少ない」の意味になります。「3000円しか」や「20人しか」はお金や人が「少ない」と言っているわけです。そして、ここがポイントなのですが、「no=ピッタリ」、「not=それ以上」なのです。つまり、no more は「ぴったりそれだけしかない」と言っているのに対して、not more は「少なさはそれ以上だ」、「せいぜいあってもそれくらいだ」と言っています。 例文で言うと、no more than 3000 yen は「少ない気分でピッタリ3000円」だから「たった3000円」、「3000円しか」となり、not more than twenty people は「少ない気分で20人で、それ以上少ないかも知れない」わけだから「せいぜい20人しか」、「いても20人」となります。
▼彼はその仕事に3000円しか払ってくれなかった。
He paid me only 3,000 yen for the work.
▼その劇場にはせいぜい20人しかいなかった。
There were at most twenty people in the theater.
例文を書き換えるとこうなります。あ、at most は数量の最大値を指しています。なぜなら most は many や much の最上級だからです。それを「一点のat」で指さしているわけです。あ、at best というのは good や well の最上級だから、「数量の寡多」ではなく「出来の善し悪し」を表現していて「一番良くても」の意味ですよ!
【第23 比較(3)】例文208

2 Comments

  1. norenn wrote:

    目からうろこが落ちます。
    最下部「数量の嘉多」は「数量の夥多」とするのが正しいのではないでしょうか

    木曜日, 4月 28, 2016 at 7:27 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    norennさん!夥多は「おびただしく多いさま」を言ってます。一方、「寡多」は「少なかったり多かったり」という意味です。ですから、これで間違いはありませんよ!気になることがあったら、またコメントをくださいね。薮下はよく間違えるので、コメントをもらうとありがたく思います。
    あ、ごめんなさい。今、確かめました。「寡多」を変換ミスしてますね。訂正しておきました。ありがとうございました。

    木曜日, 4月 28, 2016 at 8:39 PM | Permalink

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