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「センター試験の英語問題批判」に一言(その2)

前回に引き続いて、「Livedoor Blog」に載っている「センター試験の英語批判」について書いておきます。
「(第3問A)問2
Paul: Have you heard about Erin’s accident?  On a rainy day last month, she was hurt when she slipped and fell on her knees.
John: I know. She had to see a doctor regularly for a month.
Paul: Yeah, Her doctor said she’s fine now. I’ve heard she has already started taking dance classes again.
John: Oh, good. She’s right as rain then.
この英文も分かりやすい文章です、最後の as rain という表現を除いては。
正直、私はこの表現を知りませんでした。「雨のように」とそのまま理解したのでは意味がとおりません。そして、問題は、これがどのようなことを意味するかを問うものです。
 1. fully recovered
 2. quite helpful
 3. really careful
 4. very dependent
 どれが答えかお分かりですか?まあ、4つから選ぶのであれば、答えは簡単。1以外には意味が通じないからです。 でも、as rain なんていう表現、私の辞書には出ていませんでした。試験官が好きな表現なのでしょうか?」
センター試験の第3問Aは、受験用単語集や熟語集には載っていないような表現を探してきて、文脈からその意味を推察させるのが目的です。ブログの著者がおっしゃるように、as rainという表現はありません。でも、下線が引かれているのはright as rainですよね。省略のない表現にするとas right as rainとなります。直訳すると「雨と同じくらい道理にかなっている」です。ま、僕らがどんな天気を予測したり期待しようとも、「雨が降るときには降る」わけです。言い換えると、雨なんていつ降ってもおかしくない、それと同じくらい正常で申し分(ぶん)ないことだ、と言っています。そこから、「①物事に問題がなく正常である様子」、「人が元気で健康である様子」を表現しています。でも、こんな表現を知っている受験生はいないと思われます。あくまでも文脈からその意味を推察させて「1」を選ばせる問題です。それに、決して「試験官が好きな表現」ではありませんよ!英語を話す者にとってみれば、ごく普通の表現です。

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