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【講義ノート30】「可能性と推量の助動詞」

■彼が医者であるはずがない
He cannot be a doctor.
■彼は医者かもしれない
He may be a doctor.
■彼は多分医者だろう
He will be a doctor.
■彼はきっと医者のはずだ
He should be a doctor.
He ought to be a doctor.
■彼は医者に違いない
He must be a doctor.
この助動詞群は全て「可能性」のことを言ってます。下へ行くほど、彼が医者である「可能性」が高くなるわけです。普段、willなんて「未来」の意味しか知らないと思うのですが、同じwillに「可能性」の意味があるのですね。さて、見方を変えると、彼が医者である「可能性」を話し手が「推測」しているわけです。だから、文法書には「可能性」だけじゃなく「推量」と書いてあるかもしれませんが、「可能性」も「推量」も全く同じ事をいっているわけです。あ、canは否定文で「彼は医者であるはずがない」の様に彼が医者である可能性を否定していますが、疑問文にしても同じで、彼が医者である可能性を強く疑っているわけです。
彼が医者なんてことがあるだろうか?
Can he be a doctor?
では、次の例文を見てください。
■彼がそこへ行くはずがない
He cannot go there.
■彼はそこへ行くかもしれない
He may go there.
■彼は多分そこへ行くだろう
He will go there
■彼はきっとそこへ行くはずだ
He should go there.
He ought to go there.
■彼はそこへ行くに違いない
He must go there.
これもやっぱり、彼がそこへ行く「可能性」を話し手が「推量」しています。違いは、さっきのは「He is a doctor.」という状態文だったのですが、今度のは「He goes there.」という動作文です。
【第8章 助動詞(1)】

2 Comments

  1. 電柱治 wrote:

    辞書では
    must⇒will⇒would⇒should(=ought to)の順で可能性[確実性]が低くなる
    とありますが、
    このwouldはどういうフィーリングになるんですか?

    火曜日, 5月 14, 2013 at 10:46 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    ここ(http://blog.meigaku.ac.jp/yabu/?p=4101)にも書いてあるように、その辞書の記述と薮下のは違いますね。ま、それは良いとして、wouldは現実時間ではなく、妄想時間を表現します。つまり、willは「多分~だろう」、wouldは「実際にはそうは見えないが、もしかすると~だろう」くらいの違いがあります。これについては仮定法を勉強すればわかります。ここ(http://blog.meigaku.ac.jp/yabu/?p=6307)を読んでごらん。

    水曜日, 5月 15, 2013 at 6:49 AM | Permalink

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