【講義ノート30】「可能性と推量の助動詞」
■彼が医者であるはずがない。
He cannot be a doctor.
■彼は医者かもしれない。
He may be a doctor.
■彼は多分医者だろう。
He will be a doctor.
■彼はきっと医者のはずだ。
He should be a doctor.
He ought to be a doctor.
■彼は医者に違いない。
He must be a doctor.
この助動詞群は全て「可能性」のことを言ってます。下へ行くほど、彼が医者である「可能性」が高くなるわけです。普段、willなんて「未来」の意味しか知らないと思うのですが、同じwillに「可能性」の意味があるのですね。さて、見方を変えると、彼が医者である「可能性」を話し手が「推測」しているわけです。だから、文法書には「可能性」だけじゃなく「推量」と書いてあるかもしれませんが、「可能性」も「推量」も全く同じ事をいっているわけです。あ、canは否定文で「彼は医者であるはずがない」の様に彼が医者である可能性を否定していますが、疑問文にしても同じで、彼が医者である可能性を強く疑っているわけです。
▼彼が医者なんてことがあるだろうか?
Can he be a doctor?
では、次の例文を見てください。
■彼がそこへ行くはずがない。
He cannot go there.
■彼はそこへ行くかもしれない。
He may go there.
■彼は多分そこへ行くだろう。
He will go there
■彼はきっとそこへ行くはずだ。
He should go there.
He ought to go there.
■彼はそこへ行くに違いない。
He must go there.
これもやっぱり、彼がそこへ行く「可能性」を話し手が「推量」しています。違いは、さっきのは「He is a doctor.」という状態文だったのですが、今度のは「He goes there.」という動作文です。
【第8章 助動詞(1)】
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This was written by
yabu. Posted on
月曜日, 10月 17, 2011, at 3:40 PM. Filed under
「ヤバイ英文法」. Bookmark the
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2 Comments
辞書では
must⇒will⇒would⇒should(=ought to)の順で可能性[確実性]が低くなる
とありますが、
このwouldはどういうフィーリングになるんですか?
ここ(http://blog.meigaku.ac.jp/yabu/?p=4101)にも書いてあるように、その辞書の記述と薮下のは違いますね。ま、それは良いとして、wouldは現実時間ではなく、妄想時間を表現します。つまり、willは「多分~だろう」、wouldは「実際にはそうは見えないが、もしかすると~だろう」くらいの違いがあります。これについては仮定法を勉強すればわかります。ここ(http://blog.meigaku.ac.jp/yabu/?p=6307)を読んでごらん。
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