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悪魔の語法(動詞編39)4型クズレ【誰に+with 何を】

【4型クズレ】
■校長は卒業生に卒業証書を授与した。
The principal presented the students with certificates.
■その川はこの町に水を供給してくれている。
The river furnishes this town with water.
■高山氏は僕らの学校に多額のお金を寄付してくれた。
Mr. Takayama endowed our school with a large sum of money.
■その車にはカーナビが装備されている。
The car is equipped with a navigation system.
4型クズレの最終回は「与える系」です。「与える系」の代表選手はgiveofferで、4型(第4文型)をとります。歴史をさかのぼれば「与える+誰に+with何を」の「4型クズレ」が昔は幅を利かせてました。それが、時の流れと共にwithが脱落して、今の4型与える+誰に+何を」の形に落ち着くわけでしたね。
「与える系」の動詞が全部一斉に「誰に+with何を」から「誰に+何を」に変わってくれれば良いのですが、厄介なことに、英国では今だに「誰に+with何を」なのだけど、米国ではすでに「誰に+何を」なんてことが起こっているのです!つまり、今まさにwithが脱落しかかっているグループがあるわけですね。薮下はこれを「もうすぐ4型」と呼んでます。そうすると、「与える系」には、①「4型クズレ」(誰に+with何を)、②「もうすぐ4型」(誰に+[with]何を、③「4型」(誰に+何を)の3タイプがあるわけです。[with]は、withがあってもなくてもOKという意味です。上の例題は①「4型クズレ」です。ついでですから、②「もうすぐ4型」と③「4型」も勉強してしまいましょう。
【もうすぐ4型】
■蜂は僕らにハチミツを与えてくれる。
Bees provide us [with] honey.
■牛は僕らに牛乳を与えてくれる。
Cows supply us [with] milk.
米国ではすでにwithが脱落してしまってます。でも、英国では未だにwith付きで使ってます。でも、日本の受験英語ではprovideやsupplyは「4型クズレ」扱いになっています。つまり、「誰に+with何を」とwithが必要なわけですね。ここが一番のポイントです。
【4型】
■彼はいい仕事を僕に紹介してくれた。
He gave me a good job.
■彼は良い仕事を紹介してあげると僕に言った。
He offered me a good job
前にも書きましたが、giveは「あげる」、offerは「あげようかと提案して言う」です。つまり、giveは実際に物が相手の手に渡りますが、offerはあげようかと言うだけで、実際に物が相手の手に入ったのかどうかは分かりません。
それじゃあ、類題を解いてみましょう。あ、中間試験前の更新はここまでにします。諸君の健闘を祈ってますよ!採点と成績処理が終わったら再開します。
The girl who saved the child from drowning has been (     ) with an award for courage.【②】
①offered・・・・・・②presented
③promised・・・・④given
■おぼれている子供を助けた少女は、その勇気に対して賞を授与された。センター試験
Nature endowed her (     ) wit and beauty.【②】
①into・・・・・・・・・②with
③of・・・・・・・・・・・④on
■彼女は生まれながらにして知性と美しさに恵まれていた。関西大学
The drive from England to Scotland provides the traveler (     ) many pleasant changes of scenery.【②】
①for・・・・・・・・・・②with
③that・・・・・・・・・④so
■イングランドからスコットランドへのドライブでは、旅行者は景観の変化を大いに楽しむことができた。
The relief team (     ) the villagers with food and blankets.【④】
①brought・・・・・②gave
③offered・・・・・・④supplied
■救援隊は村人達に食料と毛布を支給した。桃山学院大

2 Comments

  1. Z社長 wrote:

    今日の悪魔の語法の補習についての質問です。
    補習後に質問すれば良かったのですが、いそいでいて質問できなかったので、ここで質問させていただきます。
    「4型じゃなさそうで4型」の「take」は、3型にはできないと話されていましたが、
    例えば、
    It takes me ten minutes to go to the station from my house.
    という文を
    It takes ten minutes for me to go to the station from my house.
    と3型の文に変えることができると思うんですが、どうなんでしょうか?

    火曜日, 10月 18, 2011 at 8:01 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    Z社長!ブリブリ久しぶりの質問ですね!それに、いつもながら鋭い突っ込みです。これは薮下の説明の仕方がいけなかったと反省をしています。というのは、確かに「3型不可」とだけしか板書しなかった気がするからです。だから、Z社長の質問を十分に考慮して「悪魔の語法」を更新しました。一度こっちも読み直しておいてくださいね。
    さて、上の「4型の文を3型に変えることができると思う」のだけどという質問ですが、残念ながら「4型から3型には書き換えられない」と言わざるを得ません。4型から3型へ書き換えられるとは、「誰に+何を」を「何を+前置詞+誰に」にすることです。こんな具合です。
    ・I will give you this book.→I will give this book to you.(何を+to誰に)
    ・I will buy you this book.→I will buy this book for you.(何を+for誰に)
    ・I ask you a favor.→I ask a favor of you.(何を+of誰から)
    でも、takeの場合はただ「誰に」が省略できるだけで、「何を+前置詞+名詞」に書き換えられるわけではないのです。
    ■この仕事をやるのに3時間かかった。
    This work took me three hours.(4型)
    This work took [me] three hours(3型)
    だから正確にいうと『4型を3型に変える』のではなく『4型の「誰に」が省略可能』なだけなのです。Z社長の例文も、一見するとten minutes for meが「何を+前置詞+名詞」の語順に並んでいるように見えますね。
    ■家から駅まで10分かかる。
    It takes me ten minutes to go to the station from my hosue.
    It takes ten minutes for me to go to the station from my house.
    でも、このfor meは「for me go to」で「私が行くこと」の意味を表していて、形式主語Itを受けているのであって、「何を+for誰に」の意味を表してはいません。さらに言うと、「何を+for誰に」はbuy型がとる文型ですが、takeは「奪う」の意味なのでask型の「何を+of誰から」でなくてはなりません。言い換えると、forではなくてofじゃないといけないわけです。
    「悪魔の語法」の方を先ず更新してから、Z社長の質問に取りかかったので、時間がかかってしまいました。お許しを!

    水曜日, 10月 19, 2011 at 12:06 PM | Permalink

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