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【講義ノート7】 4型クズレ

■父は僕に腕時計を買ってくれた。
My father bought me a watch.
■僕はシンディにチェスのルールを説明してあげた。
I explained the rules of chess to Cindy.
第4文型の他動詞は「誰に+何を」の語順をとります。上の例文の buy もちゃんと「買ってあげる+誰に+何を」と並んでますね。そして、下の例文の explain もちょっと考えると「説明する+誰に+何を」と並びそうです。でも explain は「説明する+何を+to 誰に」の語順をとります。ね、ちょっと4型がクズれているでしょ!もし、「何を」が長くなって、まとまった内容を that+文の形で説明する場合には「説明する+to 誰に+何を(that 文)」となります。こんな具合です。
僕はシンディにそれはルール違反だよと説明してあげた。
I explained to Cindy that it was against the rule.
つまり「短い何を」と「長い何を」とでは並び方が変わってしまうわけです。言い換えると、「説明する+短い何を+to 誰に」「説明する+to 誰に+長い何を(that文)」と言うことです。これを4型クズレと(薮下が勝手に)呼んでます。explain意外にもこんな他動詞が4型クズレの語順をとります。
■彼は僕にかれが犯した罪を告白した。
He confessed his crime to me.
彼は自分が罪を犯したことを僕に告白した。
He confessed to me that he committed the crime.
■彼は僕にその計画を提案した。
He suggested the plan to me.
彼は僕が自分と一緒に行くべきだ提案した。
He suggested to me that I should go with him.
■彼は僕にそのことについて話をした。
He mentioned the matter to me.
彼は僕をどこかで見かけたと言った。
He mentioned to me that he had seen me somewhere.
あ、4型クズレには他にも「誰に+of 何を」、「誰から+of 何を」、「誰に+with 何を」があります。やっぱり「誰に+何を」の4型がちょっとずつクズレでますよね!これは別のところで詳しく説明します。乞うご期待!
【第2章 動詞と文型(1)】

2 Comments

  1. 委員長 wrote:

    動詞と文型に関する質問です。
    4型クズレの文のto+名詞は前置詞+名詞=副詞なので
    4型クズレは第3文型だと考えてよいのでしょうか。
    あと、第5文型のSVOCのC(補語)にどんな品詞を当てはめていいのかが、未だにわかりません。
    どうかお教えください。

    日曜日, 9月 11, 2011 at 12:42 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    委員長!回答が遅くなってごめんなさい。今、薮下は教員免許証を更新する為に1日中(8時30分から4時10分まで)大学の先生の講義を我慢して聴くという「拷問」を受けなくちゃなりません。面白い授業なら良いのですが、半分は準備なしの間に合わせで、もの凄く疲弊します。(人前で話しをするのなら、それなりの準備しろ!と声を大にして言いたい!)ですから、今朝はクタクタで昼間で目が覚めませんでした。起きてブログを見てみたら、委員長の同じ質問が2通届いており、ビックリしています。
    さて、いつもながらブリブリ良い質問です。これは「ルールは人のためにあるのか、人はルールの為にあるのか?」という質問と同じです。委員長の言うように、現代英文法では「4型クズレ」は第3文型や第1文型に分類されます。例えばapologizeは自動詞だから第1文型ですね。こんな具合です。
    ▼彼はデートに遅れたことをあたしに謝った。
    He apologized to me for being late for our date.
    もちろん、S+V+O+Oの2つの「O」は目的語なのだから、名詞じゃなくちゃいけません。つまり「誰に+何を」は名詞じゃないといけないわけです。そして、to meやfor being late for our dateは「前置詞+名詞」なのだから名詞にはなれない。だからapologizeはどう見ても自動詞で、第1文型しかとらないことになります。
    でも、もっと広い視点から見てapologizeを「謝る+to誰に+for何を」の第4文型だと捉えることもできますよね。この覚え方のほうが語順が自然に身につきます。だって、「誰に+何を」に近いでしょ!だから薮下はこれを「4型クズレ」と読んでいます。何か表現を覚えようとするときに、使えるやり方、使いやすいやり方で頭に入れるべきだと薮下は思います。たとえそれが文法の理論に反するものであっても、です。だって、ルールは僕ら人間のためにあるのですから!
    さて、SVOCの第5文型の「C」は、簡単に言うと「形容詞」ということです。本来の形容詞には限定用法と叙述用法があるのですが、その枠を越えて名詞を飾るので「補語」なんて呼んでいるわけです。でも、O(目的語=名詞)を飾っているわけだから、形容詞です。
    形容詞には次の様なものがありました。授業でやった後置修飾、覚えてますか?
    ・今日読む(べき)本=a book to read today(不定詞の形容詞用法)
    ・日本を扱っている本=a book dealing with Japan(現在分詞)
    ・英語で書かれた本=a book written in English(過去分詞)
    ・机の上の本=a book on the desk(前置詞+名詞)
    ・父が買ってくれた本=a book which Father bought for me(関係詞)
    「C」は形容詞なのですから、最後の関係詞以外は全部「C」になれます。例えば知覚動詞。「知覚動詞+O+C」のCには、原形不定詞、現在分詞、過去分詞が来ます。
    ・僕らはゴジラがガメラを殴るのを見た。We saw Godzilla strike Gamella.
    ・僕らはゴジラがガメラを殴っているのを見た。We saw Godzilla striking Gamella.
    ・僕らはガメラがゴジラに殴られているのを見た。We saw Gamella struck by Godzilla.
    付帯状況のwithもそうです。「with+O+C」のCには、過去分詞、現在分詞、前置詞+名詞がきます。
    ・目をつむって with his eyes closed
    ・足をぶらぶらさせて with his legs dangling
    ・ポケットに手を突っ込んで with his hands in his pockets
    この例文のCは、直前の名詞Oをすべて飾っているわけです。「ガメラを叩くゴジラ」、「ガメラを叩いているゴジラ」、「ゴジラに殴られたガメラ」、「閉じられた目」、「ぶらぶらしている足」、「ポケットの中にある手」と考えてみてください。「CするO」ならCは不定詞、「CされたO」ならCは過去分詞、「CしているO」ならCは現在分詞、「Cの位置関係にあるO」ならCは前置詞+名詞なわけです。

    日曜日, 9月 11, 2011 at 2:04 PM | Permalink

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