Skip to content

学学さんからの質問

本日からブログを再開します。先日行われた後期中間テストの質問に答えます。良く分からない問題があればこの投稿に質問をぶら下げてください。
【質問】
The boy escaped (   ) by a car.
a. being hit
b. hitting
c. to be hit
「時制がescapedは過去形で、aとbは進行形だったから一緒には使えないと思い、私は不定詞のcを選んだけど、なんでaなのですか?」
【回答】
「escapedは過去形」、「being hitは進行形」、「hittingも進行形」。過去形と進行形は別の時制だから一緒には使えない。だから「不定詞のto be hit」だと考えたのですね。
being hitやhittingは「-ing」で終わっていますから、学学さんがこれを「進行形」と考えたのは仕方がありません。英語は同じ形をしているものに色んな使い方がありますからね。「-ing」が現在分詞で「~している」の意味を表す形容詞なら、学学さんの言う通り過去形のescapedと一緒に使えない。あ、「現在分詞」というのは動詞の活用の4つ目の形です。そして、現在分詞というのは「動きのある形容詞の形」です。
speak=原形(話す)原形の動詞
spoke=過去形(話した)過去形の動詞
spoken=過去分詞形(話されてる)動きのある形容詞
speaking=現在分詞形(話している)動きのある形容詞
学校ではこれを「動詞の活用」と教えているので、4つとも全部動詞だと思ってしまいます。ここで英語が分からなくなる人がたくさんいます。下の例を見てください。goodやbadには動きはありません。でもspeakingやspokenには動きがあります。でもどれも形容詞です。
■話をしている人・・・・・■悪い人
a speaking man・・・・・・a bad man
■話されている言葉・・・・■良い言葉
a spoken word・・・・・・a good word
一方、「進行形」というのは「S is 現在分詞」で表現する時制(時間)の形です。次の例を見てください。ここから形容詞には2つの使い方があるのが分かります。
■白いゴジラ・・・・・■ゴジラは白い
white Godzilla・・・・Godzilla is white.
■走っているゴジラ・・■ゴジラは走っている。
running Godzilla・・・Godzilla is running.
whiteは動きのない形容詞、runningは動きのある形容詞ですね。使い方はwhiteもrunningも同じですからwhiteが形容詞ならrunningも形容詞です。そしてis runningのことを「現在進行形」と呼んでいるのです。これは「時間(時制)の形」です。white Godzillaやrunning Godzillaは時間を表してはいません。いつ白かったのか、いつ走っていたのかはこれだけでは分からない。でも次の様になると時間(時制)を表現できるようになります。
Godzilla is white.・・・・「今」ゴジラは白い。
Godzilla is running.・・「今」ゴジラは走っている。
時制については別のところで説明します。ここでのポイントは、同じ「-ing」でも形容詞の「形」だったり時制の「形」だったりすることです。ここが英文法の厄介なところです。同じ「形」なのに、表現している内容が別なのです。
さて、次回は「-ing」が名詞の「形」であるという話をします。学学さんの質問にはまだちゃんと答えていませんが、もう少し辛抱して僕の話を聞いてください。

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *
*
*