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語句整序は「つなぎ語+1=動詞」で解く

2021年度早稲田大・教育の大問1(1)は語句整序問題です。ほとんどの生徒が語句整序を知識問題だと思っています。先生のなかにもそう教える人がいますが、知識で解けるのはFランク大学の入試問題だけです。
語句整序問題は次の手順で解きます。
①つなぎ語は四角で囲む
②名詞は< >で挟む
③動詞にはアンダーラインを引いて個数を示す数字を書き込む
④動詞が取りうる文の構造パターン(文型)を考える。
⑤つなぎ語が生み出す文の多重構造に考慮する。
⑥名詞には<主語><動詞の目的語><前置詞の目的語>の機能を割り当てる。
⑦冠詞や副詞・形容詞は後回しにする
⑧文意・文脈から攻めず、理詰めで行く。
③の手続きで使うのが「つなぎ語+1=動詞」の法則です。次の英文のつなぎ語と動詞に注目してください。
I know a lot of people who live in Japan.
つなぎ語は関係代名詞のwho、動詞がknowとliveですから「1+1=2」の等式が成り立ちますね。つまり、つなぎ語が1つなら動詞の数は2つ必要だと言うわけです。関係代名詞や縦続接続詞のthatは省略されることがあるので気をつける必要があります。これは代々木ゼミナールの富田一彦が提唱した法則です。では実際に早大の語句整序問題を8つの手続きを踏みながら解いてみましょう。
After weeks of lecturing in Japan to students with a good command of English, Hazel wondered why the students did not say anything―no questions, no comments.  She assumed [ in / ideas / she / that / from / were / interested / different / was / hers / students ], so why was there no response?
動詞はassured, were, wasの3つですから、つなぎ語が2つ必要です。つなぎ語候補はthat1つしかないので、もう1つは省略されていることに気がつきます。では次に主語候補の名詞を拾い出しましょう。
・ideas
・she
・students
すると、she was interested inは確定です。群動詞was interested inの目的語はideasかstudentsです。 hersだと「彼女は彼女の物に興味があった」と脈絡不明の文になります。もう1つの動詞wereの主語はideasで、 ideas were different from hersだと辻褄が合います。すると、次の2文が確定します。
She was interested in ideas.
Ideas were different from hers.
ここから、つなぎ語thatは関係代名詞が確定し、2文をthatでつなぎます。
She was interested in ideas that were different from hers
彼女は自分のとは異なっているアイデアに興味があった。
次にassuredが導く文型を考えると「assure+何を(that文)」が思い付くので・・・
She assured [that] she was interested in ideas that were different from hers.
となり、省略されている「つなぎ語」が従属接続詞のthatだと分かります。さて、studentsが余りましたが、「assure+誰に+何を」の第4文型に思い至れば正解にたどり着けます。
[解] She assured students [that] she was interested in ideas that were different from hers.
どうでしたか?この語句整序問題のキモは「assure+誰に+何を」を思い付くかどうかだということです。このように、序列問題は理詰めで解きます。特に、「つなぎ語+1=動詞」が重要でしたね。このお陰でthatの省略をあぶり出すことができました。

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