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「現在形」って何?(1)

論理表現の授業で、「時や条件の副詞節の中では、未来の内容でも現在形」になることを勉強しましたね!要点を簡単にまとめると、次の様になります。
「もし」や「とき」が付くと「妄想」スイッチが入ります。「現実」の自分を客観的に見るために過去に一歩退くことで人は「妄想」できるようになります。「妄想時間=現実時間ー1」と考えれば上手く行きます。
このことを頭に置いて、次の英語を考えてみましょう。
■もしあなたがこの本を読むのなら、僕も読んでみようと思う。
If you read this book, I will read it too.
私もあなたもこれからこの本を読むのですから未来の内容です。ifの中も外もwill readにならないといけないはずです。でも、Ifの中は現在形になるよ!というのが「時や条件の中では未来の内容でも現在形」というルールでした。では、次の英語はどうでしょうか?
■もし明日君がその本を読んでいるのなら、僕は電話をかけないからね!
If you are reading the book tomorrow, I won’t call you.
■もし君がその本を読み終わったら、僕に貸してくれないかい。
If you have read the book, please lend it to me.
いやいや、Ifの中は現在形じゃないといけないのだから、現在進行形とか現在完了形はダメでしょ!と思いませんか?!僕は中学の時に「現在進行形」や「現在完了形」が「現在形」ではないと思っていたので、ずいぶん後まで「ダメでしょ!」と思っていました。実は、現在進行形も現在完了形も現在形の仲間なのです!!
えっ?!
と思いませんか?ここが現代英文法の「ほころび」(壊れているところ)なのです。ま、学者先生方は僕らのことなんか考えてはいないということなのでしょう。続きは次回です。あ、このエピソードは「事実と習慣だけが現在形で、それ以外は現在進行形」が良く分からないという質問がたくさんあったので、それへの回答のイントロです。もうちょっとイントロが続きます。ま、気長に付き合ってくださいね。君たちの人生はまだまだ長いですからね。

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