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英語学学さんからの質問①

<質問>
What is the name of the building (    )?【正解③】上智大-外
①which roof you can see
②that you can see its roof
③whose roof you can see
④the roof of it you can see
the name of the buildingのofは関連のofでしょうか?また、後ろの関係詞の先行詞はthe name of the building全体でしょうか?選択肢から関係詞だとは分かりますが、万能なthatは非制限用法以外は大丈夫だから②、「A of B」のBはそのままwhichに置き換えるから①でも良さそうです。宜しくお願いします。
<回答>
英語学学さん!ofの用法は厄介ですよね。でも、問題化されることが多いので、ちゃんと理解しておくことが重要です。
まず、このofですが、これは「所有格のof」です。つまり、A of Bで「Bの持つA」です。同じ所有格を表現するのに「アポストロフィ+s」というのがあって、それを使って書き換えることができます。こんな具合です。
⊿労働者の持つ権利
the rights of the workers
= the workers’ rights
あ、これは複数形の名詞に「アポストロフィ+s」が付くと、-s’sになって見苦しいので、2つ目のsが省略されてます。そして、意志を持って所有できるのは人間だけで、モノには意志がないので所有することはできません。ですから、「モノ’s」という表現はありません。こんな具合です。
⊿ビルの屋根
the roof of the building(◎)
=the building‘s roof(×△)
×△にしたのは、ネットに載ってる英文では普通に使われるようになっているからです。でも、文法的に正しくはありません。ということは、所有格のofは人でもモノでも使えるのですが、「アポストロフィ+s」は人にしか使えないわけです。最近では所有格の「A of B」のofを消してAとBを入れ替えた表現を皆よく使ってます。こんな具合です。
⊿労働者の権利
the workers rights(△)
⊿ビルの屋根
the building roof(△)
つまり、「アポストロフィ+s」は人にしか使わないけれども、「アポストロフィ+s」を消してしまえば人でもモノでもOKというルールになりつつあります。ま、英作文ではA of Bもアポストロフィsも絶対に使ってはいけません。
英作文で一番安全なのは、haveを使うことです。なぜなら、「人have~」でも「モノhave」でもどちらても使えるからです。こんな具合です。
⊿労働者の持つ権利。
the rights which the workers have
⊿ビルの屋根
the roof which the building has
ここからは日本語の問題なのですが「ビルの持つ屋根」というのは変ですよね。人は所有できますが、モノは所有できないからです。屋根はビルの一部なのですから、これは「所有」ではなくて「所属」になります。つまり、「ビルに所属する屋根」なわけです。でも、この日本語も変ですよね?!ですから、所有格のofは「BのA」と日本語にするのが適切です。つまり「労働者の権利」、「ビルの屋根」です。
A of Bを「BのA」と訳すと上手くいかない様なofの用法が出題されます。「BがAする」、「BをAする」、「BというA」、「Bで構成されたA」などがそうです。でも、この所有格のofだけは「BのA」と訳出できるわけです。関係詞については次回説明しますね。

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